最近の・・・


 基本的にキチンと乾燥した良い木材で丁寧に作られた楽器は、温度湿度管理を ちゃんと行えばライトゲージ張りっぱなし程度では大きなトラブルは発生しません。
・・・と持論を長いこと実践してますが、今のところ間違ってはいないようです。
手持ちの8本+α、弦を張りっぱなしにしてる事に起因すると思われるトラブルは、 10年以上皆無の状態が続いてます。(^^ゞ

 ところが、最近の機種において木材の乾燥不十分からか、今まででは 考えられないような不具合を、ショップオーダーの新しいMartinにおいて 観てしまいました。
どのような不具合かと申しますと、ボディの上に乗ってる指板、その両側が めくれるようにボディから浮き上がる不具合です。(>_<)
ブリッジの隅っこがめくりあがるという不具合は体験したことがありますが、 指板の両側が・・・というのは初めて観ました。ボディ上の指板は弦の 張力からくるネック起きを支える部分でもあり、ボディへ押し付ける方向に 力が掛かってますから、弦のテンションの影響で浮くと言う事は考え られません。原因はどう考えても、木材の乾燥による変形しかないでしょう!
最近のMartinは・・・・、と思わずそう言いたくなるような・・・そんな不具合です。

さてさて、このような場合の修理はどうしたもんでしょう?
素人が考えると・・・・・

1.隙間部分に楽器用の接着剤を流し込み、クランプで強制的に接着させる。

2.隙間部分に木片等を詰めて、形を整えた上で塗装等でそれらしく仕上げる。

3.指板をそっくり交換する。

3.は完璧でしょうけど、コスト的には Y(>_<、)Y になっちゃいますよね。
1.では治ったとしても、以後の変形がありそうで恐いし・・・・、強度的に問題が無ければ 2.でしょうかねぇ?あるいは他にもっと良い方法があるのか???

当事者さま、修理が終わったら、どのように直したか教えてくださいませませ。m(_ _)mヾ(-_-;) オイオイ


2006.11.7 記


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