Guild D-50 NT


(D−50NT ゲットまでの道のり)
  1975年6月1日、まだ10代の私はバイトで溜めた現金¥21万円を持って御茶ノ水の I楽器店にいた。 さんざんカタログや雑誌をながめて機種を絞り込み、それを買えるだけの金額を持って田舎から出かけたのだ。 やっと舶来のギターを買える時がきたと思い、地下の高級品売り場に降りて行く。 そこで目にした「Guild D−50NT現品特価¥230000」のプライスカードを見て唖然とした。
そ、そんな〜、このギターの定価は¥258000で、通常2割引きだから¥21万あれば買えるはずなのに・・・・。 (このころは消費税はない)

店員「最近値上がりしました。今の定価は¥295000です!」
わたし「ま、まけてくれ〜!」
店員「これ以上は安くできません、値切るならよその店へ行って下さい」

 ぐわわ〜ん・・・・・、しかたなく店にあったアリアドレッドノートD−200を試奏させてもらう。 しかし・・・まさか都内まで買い付けに来て手ぶらでは帰れない・・・・あきらめきれないわたしは、 買い物に付き合ってくれた友人から¥20000借金して、Guildをお持ち帰りしたのだった(^^;

 かぐや姫の南こうせつ、岡林信康が使ってるGuild D−50、ポール・サイモンも同じメーカーのものを使ってる。 だから絶対に良いんだ!  あこがれと、ただ高価だというだけで買ってしまったD−50。 けっして音がわかってて選んだのではない!

 作りはそんなに丁寧ではなく、装飾もない。雑誌に書かれているようなボリュームはない、 どちらかというとおとなしく地味なギターである。 サスティーンが抜群に伸びて、良く鳴るな〜と思ったのは最近である。 スカボローフェアーを弾くならこれしかない!

 名前はブルーグラス・スペシャルだけど、とてもブルーグラスに会うとは思えない・・・・(^_^;) 製造番号を調べたら1974年製だという事がわかった。 購入店での値上げは、いつまでさかのぼったのだろうか、それとも単にボラれた?

 もしあの時に、ハカランダのアリアドレッドノートD−200をお持ち帰りしてたら・・・「わらしべ長者」?

2003年6月28日、購入してから28年が経過したが、8ヶ月ほど前から頼んでおいたトップの再修理からやっと戻ってきた。
以前に都内の某老舗に頼んでリペアーしていただいたのだが、その出来具合はあまりにも (~_~;) な出来でありました。
今回、前様のお勧めもあり、東松山のレトロバザールさんに再修理をお願いしていましたが、その仕上がりの差はもう歴然!!!
やはり修理はこうでなくちゃ! 高田さん、田井さん、ありがとう m(_ _)m


参考までにこちらが修理前、センターを指で触ると段差が・・・・(~_~;)
写真ではわかりづらいですが色もくっきり!、埋めた材もパテだったし・・・
まるでスカンクストライプでした。(-_-;)















こちらが再修理後、指で触ってもツルツルですぅ。(^O^)
エポキシ系の接着剤を剥がすのに苦労されたとか・・・。

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