Martin D12-20(1965)


(1999年の暮れ、5thのみんなの一言を読んでると・・・
「(店内写真の)奥の方に写ってるのはD12−20かな?」

「1965年もので$995です。クラッとくるでしょう!」というニュアンスのやりとりを見た。 本当にクラッと来てしまった・・・・。(^_^;) 聞いた事の無いお店だったので、 どうすれば買えるか5thに投稿したら、当時サンフランシスコ在住のKさんからメールが届いた。 いろいろとメールのやりとりをして状態を教えてもらい、クレジットカードが使えるかまでお店に尋ねて下さった。 そして数日後手作りのオーダーシートをFAX、その1週間後には我が家に到着していたのである。

 初めて手に入れたMartinの12弦!キング・オブ・12弦と言われ、 あのエリック・クラプトンが「アンプラグド」で使っていたのと同じ機種! しかも、Martin社が12弦を発売してから2年目の製品で、指板やブリッジはハカランダ、 ボディ周辺のバインディングやピックガードはは鼈甲模様ときた!さすがは60年代製品。 ネックは弦を張ると全体的に反っていたので修理に出し、サドルは自分で作り直し、 ブリッジピンはエボニーに交換してメンテナンス完了。

 音のイメージは、シャラララ〜ン カンラカラカラ・・・・・でこりゃまた気持ち良い鳴りかたで鳴ってくれる(^o^)。 マホガニーのためか持った感じ軽く、12フレットならではの響きもあるようですね。 ホテルカリフォルニアをカポ7で演奏するのは無理かな〜。

 欠点はペグで、さすがにキツイ!さらにスロッテドヘッドなので見た目はすご〜く好みなのだけど、弦交換には左手指先の筋肉疲労と必ず血を見る事が欠点です。(涙)

サドルが低いので、思いきってネックリセットの修理を頼んだら・・・・・
リペアーマンから「ネックが外れないよ〜!」とのご返事。(~_~;)
本来ならSQロッドかTバーが入ってるはずのギターなのですが
AJに改造されていた!(」゜ロ゜)」 ナント


まぁ、音が良いから許す!(^^;)ゞ イヤー


ところが許さなかった!(^^;;) エヘヘ・・

ヤクザなアコギ道 126.「待つわ」でご紹介しましたD12−20の 修理上がりがこちらです。12弦が6弦になって・・・(^^ゞ

満足の1本、前様のお気に入りです。


ネックは完全なる手作りの削り出し、芸術品とも言えるほど 美しい仕上がりになってます。(^○^)

スロッテドヘッドのペグは、強度面から単品のものより3連の 方が良いとのお勧めもあり、Waybrlyの3連を取り付けて いただきました。機能美を感じますね!

   


指板とブリッジはハカランダ、ナット、サドルは象牙です。 エボニーのブリッジピンにはアバロンのインレイが・・・・。

作業中の一コマ、ブリッジを剥がした時です。 古いブリッジの外周に沿って傷が入り、トップもこれだけ凹んでました。 元の大きさのブリッジは着けたくなかったので、多少の修理痕は 目をつぶりましたが、よくぞここまで仕上げたものだと・・・。




型式を付けるとしたら、D−20Sになるのかな?(゜O゜)☆\(^^;)

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