今時だから?


 オーディオと言う趣味の中で、昔からの言い伝えによりますと、 音の入り口から出口までは同等のレベルの機器で揃えよというのが ございます。要は、入り口のプレーヤー部分だけ高級品でもダメ、 出口のスピーカーだけ高級品でもダメであり、入り口から出口までの 音の通過点の中で、一番劣ってる部分での性能によって左右され、 総合的にはその機器の音質で再生されるというのです。
つまり、超高級プレーヤーを用いて、目ん玉が飛び出るような価格の スピーカーを用意しても、中間の増幅器が安いプリメインアンプであれば、 そのプリメインアンプで再生できる程度の音しか出てこない!
よって、大きく価格の変わる安物を機器に組み込めば、システムとして その安物の音質になるから止めておけ!・・・・と言われてきたの ですが、その言い伝えが、もはや正しくないのがデジタル機器では ないでしょうか。

 現在、CDを聴くときの我が家のメインシステムの流れは、音楽ソースの 入り口となるプレーヤーは、DENONのDVD3930(販売当時の 定価で¥200000)、これをピュア・ダイレクト・モードにて、 デジタル信号の内部回路をカットする形で使い、プリアンプ、 アキュフェーズ:C280V(販売当時の定価¥800000)へ RCAピン接続で送り、そこからチャンネルデバイダーF−20へ バランス接続でつないで、パワーアンプ:A−20とP−550を 使用して、スピーカー:JBL4344をマルチアンプで鳴らしてました。
DVD3930はDVDプレーヤーであり、専用のCDプレーヤーでは ありませんが、それなりの音質を聴かせてくれてると思ってましたが、 先日の『デジタルん?』でUSB DAコンバータ TEACのUD−H01 なる機種(購入価格で¥30000ちょと)を導入して、DVD3930を トランスポーターとして使い、そのデジタル出力信号をUD−H01に 入れ、そこからバランス出力でプリアンプに接続してみたところ・・・・、 従来のDVD3930からのRCAピン接続はそのまま残してあるので、 外部のDAコンバーターを介した音と、DVD3930から直接の音を セレクター切替だけで容易に聴き比べできるのですが、その差はあまり にも大きい!
言い伝え通りなら、¥30000ちょっとの音質で再生されるはずなのに、 むしろDAコンバーターを介した音質の方が、定価¥200000 のDVD3930からダイレクトの音質より、はるかに鮮明でクリアーで パワフルに聴こえるのですよ。
こうなると、もう元には戻れません、以後はCDを聴くときは、必ず DACを介して聴くようになっちゃいました。
その差を言葉で表現するならば、アナログ盤を聴くときにC−280Vの 内蔵フォノイコライザーで聴いた場合と、別売のフォノイコライザー アンプ:C−27を通して聴いた場合、それと同程度の違いが感じられ るのです。
たった¥30000ちょっとの機器とはいえ、最新のデジタル機器は 侮れません、やはりデジタル機器製品は少しでも新しい方が良いの鴨?


2013.10.28 記


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