予定変更・対応能力


 ビジネスに変更は多い・・・ってのは、どこかのコマーシャルであったけど、 自分の勤務先、昔はまさにその典型のような有様で、変更に次ぐ変更で あふれかえってました。
朝令暮改は当たり前、業務内容についても、決定、中止、決定、中止、決定と 同じ事項で1日のうちに数回にわたってGO、STOPを繰り返してたし、それに 伴い、どこかのお店を予約するなんて事があると大変、何回も予約、キャンセルを 繰り返すものだから、お宅の注文はもう受けないと断られて・・・・
それもこれも先代の創業者社長のワンマン経営のなせる技、イメージとしては 北朝鮮のような独裁国家みたいな感じでしたかね、今で言うパワハラなんてのは、 比べるととてもかわいいレベルでありました。
社長から指示が出たら、とにかくすぐ動く、もたもたしてるとドヤされます。
その指示が物理的に不可能なら、それを説得できるだけの技量と説明を持って 、なぜできないのかを懇切丁寧に解かなければなりません。 一般論である、お金が掛かるとか、時間が掛かるなんてのは、「金は俺が 出すんだ!」「それはやる気がねえからだ!」と即刻却下されます。
そして正論を持って説得できたとしても、「貴方の言うことは正論だ、だが それじゃ面白くない、つまらねえんだ!」と返される場合もありました。
思いついたらすぐに取り掛からないと許せない性格だったんですね、なので ひとところに長期間止まってるなんてこともなくて、家は持たないし、高級車 なんかにも興味はなかったみたいです、おかげさまで事業所も、一所に滞在すると 澱むからと、2年間で5回も引っ越しをさせられました、来週からあってへ行け! の一言で、20数人の所員が引っ越し開始でしたからね。
日本の高度成長期に自分で起こした企業を、3000人規模の株式会社にまで 伸ばした本人ですから、当時としては許されたことなのでせう、創業者社長が逝去 した後の現在は、大手商社に株を売却して、コンプライアンスにうるさいホワイト 企業に変貌しておりますが、その昔に叩き込まれた、変化への瞬時対応能力は 現在も健在であります。
さすがにシステムの設計に関わって、完成した時には計画が中止になっていた! なんてのはあり得ない現在ですが、何事においても、スパっと気持ちを切り替えて 対応できるだけの、強靭な精神構造は持ち合わせてます。むしろ追い込まれれて からの方が強いかもしれません。普段はのほほ〜んであっても、何かあったら 頼りになる存在、そんな近況ですかね。

 思い起こせば、自分の人生の節目には何か大きな変化が起きて、順風満帆を阻止 されてるようなところも多いです、学生を終えて就職する頃にはオイルショック、 それまで来ていた求人案内が無くなり、故意に留年して卒業を1年先に伸ばし たりもしましたが、翌年にはさらに第二次オイルショック!
やむを得ず地元の企業に就職しましたが、1年後には電気関係の職種ではなく なったので、家の手伝いを名目に退職、現在の家で家族でレストラン営業の開始 でしたね。その後は紆余曲折して現在の勤務先に移り38年、東京オリンピック が開催される今年は完全定年となるので、事前に退職してゆったりとTVで オリンピックでも鑑賞して楽しもうかと思っていたのですが、そのオリンピックも 開催延期となるのは間違いのないコロナウイルス事情、素直に仕事を止める ことも出来ない様子です。
その上、何故か65歳で完全定年なんてのも無くなっていて、希望すれば70歳 までは雇用が可能になるとか・・・、オリンピックと合わせて延長ですかい!
瞬時適応能力はまだ高いまま維持できてますから対応は可能でせうけど・・・、 体力的にはいつまでもつやら・・・? であります。


2020.3.23 記


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