弦はゆるめないぞ!


 弾き終わったら弦をゆるめるかどうか、昔からある命題であり、自己責任にて管理 すべしと結論も出てますが、我が家においては原則的に弾き終わった後も弦は ゆるめません。
そしてその原則とは・・・・・

1.ライトゲージ以下のゲージの太さである事。(0.54〜0.12)
2.楽器を管理してる場所の気温が30℃以下であること。
 (当然、直射日光が当たるなどもってのほか!)
3.湿度が80%を越えない環境にある事。

です!
ケースに入れて持ち歩く時や、何ヶ月も弾かない場合はまた別途です。(^^ゞ


 なぜゆるめないかと言うと、面倒くさい!ヾ(- -;)コラコラ・・・もありますが、そのギターを その日に5〜6時間以上も弾くのなら良いのですが、弦を張ってから楽器として落ち着くまで 当然時間が掛ります。この落ち着くまでの時間は音色も響きも変化してますので、 1〜2時間弾くのに、いちいちゆるめてあったのを張っていたのでは、良い状態で鳴る 前に演奏終了になってしまいます。
張りっぱなしでも、一定期間弾いてないと本来の音が出るまで少し時間が掛ります。 ましてやべろんべろんにゆるめてあったのでは、弦もギター本体も落ち着くまでに相当の 時間を費やしてしまいますね。
ピアノで弦をゆるめるってないしぃ・・・・f(^^;) ポリポリ  自宅でそこにあるギターをさっと選んで弾いて、すぐに良い音が出ないと嫌なんですよ。(^^ゞ


 弦の張りぱなしを嫌がる人は、ネックの反りやボディトップの強度面を心配してる方が 多いようです。
昔、ある本に、張ったりゆるめたりする事によって弦の消耗を嫌うのは愚直な事だと 書いてありました。弦は安いので、張りっぱなしによる故障を 考えたら、ギターの方が高いのでナンセンスだというのです。
しかし・・・・・、実際にギターは弦を張ってあるだけで簡単には壊れません!
また、万が一壊れたとしても修理できますし、きちんとした修理が施されていれば 簡単には同じ故障は再発しないのです。

 実際に我が家にある機種でGuild D−50、1975年からず〜っと張りっぱなしですが 購入して1年以内に1回修理しただけで、ネックも反らずトップも膨らみません。
表板の補強が帆立貝のように削られてるスキャロップブレイシング、弱いと言われる この構造を持つサンタクルーズの2本も、それぞれ1995年、1996年から 張りっぱなしですが、細いネックも反る事無く、トップも膨らんで壊れるには至りません!

 D−45GEもOMC−18VLJも我が家に来てから張りっぱなしです。
どこかでフォワードシフトブレイシングやスキャロップブレイシングは弱いとか メーカーが封印したと買いてあるのを見た事がありますが、我が家で試す限り その事実は無いですね!(^○^)

 ネックの反りの心配に付いては論外です。
ほとんどのギターは補強のための金属製のロッドが入っていて、このロッドは弦の 張力で曲がるようにはできていません。ネックの太い細いとは関係なくです!
ライトゲージ以下の弦を張っておいて壊れるということは、よほど保存する環境が悪いか、 楽器がどこか故障してなければ起り得ないようです。あるとしたら最初から不良品だった、 またはその要素を持っていたということでしょうか。(- .-)ヾ ポリポリ

 しかしながら・・・・
長期間における木の狂いや接着の緩みによって発生するトラブルは確かにあります。
良くあるのが、ブリッジやブレイシングの剥がれですね。
まあこの辺もきちんと修理してしまえば、メーカー出荷時より丈夫になる事が ありますので、車検だと思って一度は修理するのも良いかもしれません。
ギターって、ノートラブルで永久に使えるものでもありませんよね。
一番やっかいなのは、ボディジョイント部からのネック起きでしょう。
ただ、この故障もギターの一生の間に一度あるかないかの不具合ですから、愛用の 楽器でしたらリセット修理してあげましょうよ。お金は掛るけど・・・・(~_~;)

2004.5.14 記


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