価値観の変遷
70年代のフォークブームの頃、近所の楽器屋さんには¥10000から始まって、
¥70000程度まで価格順にギターが並べてありました。
安い品物は木目がラワンのようなもので、ボディ周囲のバインディング・・・・
というより淵って感じでしょうか・・・・も黒、ネック
側面にも白いセルはなく、ポジションマークも丸だけ、ペグもギヤーがむき出しの
いかにも安っぽい品物でした。
それが値段が上がるに連れ、ボディに白いセルが入り、ネック側面にもバインディング
がつけられ、ペグにもカバーが付き、ポジションマークまで豪華になっていきます。
ボディの木目もローズウッドのような木目に変わり、高くなればなるほど側板の
木目がまっすぐになって行きました。
何だかよくわかんないけど、高級なギターって白いバインディングがついて、木目が
綺麗で、ポジションマークが豪華で、ペグにカバーが付く物だと子供心に思い
込まされたものです。f^_^;
そんな意識があったためか、初めて勝った高級品Guildは、購入時には
外観的に多少不満がありました。1975年当時の購入価格で¥230000、国産の
最高級品、D−45スタイルのキンキンキラキラのオール単板が定価で¥200000也、
これを店頭実売価格¥160000で売っていたんですからね。
まあ自分にとってあこがれのアーティストたちが使ってるメーカーであり機種だからと、
納得して済ませてしまいました・・・(^^ゞ。
この頃は、音の良し悪しなんて、まったくわかっちゃなかったと思います。
ただ、あこがれと、見た目だけで買っていたのでしょう。ミーハー(死語)ですね!
ワシントン条約もなくハカランダも高騰する前で国産高級品で使用されてました。
現在自宅にあるOMC−18VLJ、タイムマシンを使ってこの機種を当時の楽器屋さんに
¥18000という値段をつけ、Martinのロゴを隠して並べたら、そのころの自分が、
こいつは音の良い楽器だ!と選ぶことが出来るかどうか、面白そうなので試してみたいです。
たぶん外すでしょうなぁ・・・・(^^;)
ボディやネックに白いバインディングはなく(よくみるとべっ甲模様で豪華なものがある)、
ペグもオープンバックのウェバリー(ペグだけで日本価格は¥18000前後か?)、
ボディはマホガニーでポジションマークは丸が3個、純正はピックガードもなし・・・、
ちょっと見には、けっして高くは見えません。
いつのまにか外観ではなく、妙にマニアックなもの・・・・音はもちろんお気に入りです(^O^)・・・・
を入手するようになっていたんですね。
楽器を知らない奥様なら、申告価格¥18000で通ります。(笑)
PS:前様には通用しません!☆(゜o゚(○=(-_-○
2004.6.3 記
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