その日の気分


 人間、物事を考える時に「常に変わらないもの」として仮定してしまうことが多いようですね。
たとえばギターの音にしても、毎日同じ音が出ているもの、 昨日聞こえた音は今日も同じように聞こえるハズだと・・・・。
ところが実際は、髪の毛が伸びて行く・・・・人によっては薄くなって行くヾ(- -;)コラコラ ・・・・・のを、短時間では肉眼で確認できないように、少しづつ変化している場合も あるんですねぇ。
これが、良い方向へ変化してるのなら良いのですが、悪化する方向へ進んでる場合は 困ったものです。(~_~;)
また、季節によってこの変化、良い方向へ行く場合と、その逆の場合があって、 拙宅において10月を過ぎると弦を張りっぱなしであるにもかかわらず、すべての ギターのチューニングが高くなる傾向がでます。木が動いてるんですね!(- .-)ヾ ポリポリ
音を聴いても、10月以降の晴れた日には、カラっとした感じで気持ち良い場合が多くて、 6月から8月の蒸し暑い季節では、なんとなくじっとりで気持ちよく響いてくれません。(-_-;)

 とまあ、こんな具合に長期的な目で見れば実際には変化してる事がわかるのですが、毎日 もっと大きく変化していても自分では気づかないことがあります!

それは自分の耳です(°△°;ハッ

 例えば、同じギターを弾いても、朝と夜で音の感じ方は違いますし、その時の体調で、 絶好調の場合と熱がある場合でも相当違います。f^_^;
人間の耳は絶対的なものではありませんので、何かしらと比較してる、あるいは 基準となるものを一時的にメモリーしていて、それと比較しているに過ぎないと 思います。楽器屋さんで弾いてとても良く感じたものが、自宅で弾くとそうでも ないような場合、そんな比較が上手く作動してなかった・・・あるいは惑わされて いた(~-~;)ヾ(-_-;)コラコラ・・・、のかもしれません。
今日弾いて気に入らなかった音が、翌日弾くとみょうに納得できたりと、聴覚が 感覚の一つである以上、毎日100%完璧であると思っていてはいけないのでしょう。

 そんな訳で、自分の耳の信頼度は85%程度としておいて、なにかあっても即刻判断せず、 数日の経過の中で体調を考慮しながら、判断するようにしてます。
楽器フェアーなどに行って試奏しようなんて時は、良い音楽を前日からフルボリュームで オーディオシステムで再生して体から音楽を覚えさせ、自分のギターの音の特長を つかめるまで、1本1本充分に弾き込んで耳に焼き付けてから出かけるのですが、 会場内でのエレクトリックな楽器の遠慮のない騒音に、一発でノックアウトを食らう事もあります。(-_-メ)

 耳がピュアー過ぎる時、楽器屋さんでお客さんが試走するMartinの音に「歪み」を感じてしまい、 耳を塞いでしまうこともありました。(;´・`)
ここまで書いてみると・・・・やはり試奏はいらんのか!ヾ(・_・;) オイオイ
何はともあれ、良い音、音楽を日常から聞き続けることは大切です。
美味いものを知らなきゃ、不味いものもわからないんですよね。f(^^;) ポリポリ


2004.9.27 記


< Back   |to Home|   |to Guitar Top| Next >