大正11年生まれの自分の親父が同居しています。
栃木の田舎から、養女である母親の家に婿に来た父親です。
なぜかこの親父、昔はバイオリンを弾いていたそうな・・・・
以前は毛が張ってなかっただけのバイオリン弓も、訳あって叔父に折られてしまい、 もう音を出す事はなくなったバイオリンの本体、東京楽器とかの製番紙シールが 内側に貼られたオール合板の安物ですが、今や完全にオブジェとなり切って リビングの片隅に掛けられてます。
弾いていたといっても正統な弾き方を習ったわけではなく、自己流で、 亡き母から聞いた話では聴くに耐えなかった・・・・と(-_-;)

 このじいさま、なぜかギターも自己流で弾くんです。(~_~;)
ピッキングなどはできずに指で爪弾く程度ですが、コードフォームも知ら ないのに、戦前から戦後にかけての懐メロのメロディを弾いては適当に 伴奏を付け、場合によってはいっしょに歌を唸ってます。( ^0^)θ〜♪ (-_-;)
本人チューニングもできないので、適当な期間でチューニング依頼に 持ってきますが、主に2〜5弦の5フレット近辺の弦が擦れて光ってますね。
いったいどんな風に弾いているのか???
使用しているギターは、以前に母親が四十の手習いで使っていたナイロン弦の 安ものが壊れてしまったので、自分が使わなくなったモーリスのB−30という 12弦ギターを渡してあります。
12弦のペグが老朽化で壊れてしまったので、全部外して6個だけ70年代の グローバーゴールドを取り付け、ミディアムゲージの6弦を張って使わせてます。

 じいさまの楽しみに、老人は無料の公共施設の銭湯があり、毎日通ってますが、 先日、スーパーカブで銭湯から帰ってきたじいさまの背中には、モーリスB−30が 裸のままナイロンのヒモをストラップにして掛けられてました。(>_<)
まるでキカイダーの老人バージョンです。奇怪だ〜!!!(~-~;)ヾ(-_-;)コラコラ

 普段は気が弱く人畜無害のじいさまですが、婿で抑圧された生活を送って きたためか、酒が入りすぎると泥酔して強気になり、とんでもない迷惑を 掛けてくれます。
良き父親であるなどと奇麗事だけでコラムを終わるつもりもありませんので、 本人が生きてるうちに世間にバラしておきますと・・・ヾ(°∇°*) オイオイ
老人会の飲み会でたっぷりと飲んでタクシーで帰ってきたじいさま、腰が 抜けるほど飲んでおり満足に歩けません。
タクシーから降りる時に転げ落ちるほどで、一人では歩けないので庭先から 家の中まで介助しました。玄関を入って千鳥足でふらついて、倒れまいと あちこちにつかまるものだから、まずカーテンを引っ張っては壊し・・・・・(ーー;)
じいさまの部屋のある2階まで連れて行こうとしたのですが、まずトイレに 行きたいと言い出したので1階のトイレに入れたら・・・・
本人は小用を足してるつもりらしいのですが、どうも便器の中には届かず、 じいさまが着ているコートに当たって全部床に落ちてるような・・・(TOT)
さらにまた、ふらついてトイレの中にある水道配管につかまり、ブシュ-っと 水が噴出して・・・・、体重が80Kg以上もあるじいさまなので破壊力も大です。(>_<)
すぐに水を止めようと思うのですが、トイレの入り口に座り込んでしまったじいさまが 邪魔します!。簡単には動きません・・・「早くどいて!」と伝えても、酔っ払って「俺に 命令するのか?」とくだを巻き動こうとさえしません。
強制的に除去しようとしても、80kgは重くて一人では動かないっす。(;>_<;)

 どうにかこうにか、時間を掛けてトイレの入り口から移動させ、水配管の修理と 掃除を行いました。へ(´o`)へ チカレタ…
翌朝、じいさまに昨夜の事を話したら、まったく覚えてないと・・・・
まったく・・・・


   クソじじい!(~_~;)

                                      です。

2006.4.3 記


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