ケースの役割


 宅急便で楽器を発送する必要があって、ハードケースに入れてそのまま 黒猫さんの集配所に持って行ったことがあります。
受付のお姉さんが言うには、「このままではお引き受けできません・・・・・と!
「どうしてですか?」と尋ねると、「ダンボール等の保護材で包んでないから・・・」との ご返事をいただきました。
「私が送りたいのは中身の楽器であり、外側のケースは専用の梱包です。」と説明して 押し切ってきました。
いったいいつから、楽器を保護するケースまで、養生しなければならなくなったのでしょう?
ケース単体やケース付きでの、新品販売時であればまだわかりますが、 1回でも開封して使用すれば、ただの運搬時の保護箱です。なにを傷付くことを 怖れているのでしょう?、ケースの役割は中身を守ることであり、中身が無事で ケースが壊れたら、別のケースに交換すれば良いだけですよね。
外側をダンボールやプチプチで覆ったって、落としたり、ぶつけたり、挟んだりしたら 普通のケースは壊れます。壊れないのは、ツアー用に頑丈に作られたカールトン・ケースや マークリーフ・ケースでしょうか。重いけど・・・・・(~_~;)
その昔、コンサートツアーに出かけるミュージシャンのケースが擦れてボロボロなのを 雑誌の写真などでよく見かけ、かっこ良いなと思いました。
グレープの「せせらぎ」というアルバムの表紙をご覧下さい。吉田政美氏が 持っているケース、ボロいでしょ!(^^ゞ


コンサート・ツアーを行ってるミュージシャン、移動の際に都度カールトン・ケースをダンボールや 気泡シートで覆ってる方はいらっしゃらないでしょう。・・・?
旅行用のスーツケースを、空港で預ける時に養生しないのと同じですよね。
国内での移送だったら、投げたりしないように手渡し品で正しく扱ってもらえれば、 普通のケースでも十分耐えられます。
限られた資源を浪費しない意味でも、余計な多重梱包は辞めましょう!(゜O゜)☆

2006.4.5 記


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