音質と演奏
自分の好きな音楽を、ライブであれスタジオ録音であれ、
感情表現が上手くてミストーンが無い名人級のプレーヤーが、
最良の録音状態で名器と呼ばれる楽器で演奏した音楽ソースを、
良い環境で聴けるのがベストだと思ってるのですが、なかなかこの
ロイヤル・ストレート・フラッシュが揃ったアルバムはありません。(^^ゞ
例えば以前にも書いた某ライブアルバムのLPの音質、曲もお気に入りで録音も
良いのはわかるのですが、ギターの音が貧相で安っぽく聴こえます。使ってるギター
そのものが三流品なんですね。(~_~;)
他にフュ-ジョン系の音楽で新進気鋭の国内アーティスト、CDでその方の
ピアノの演奏を前様と聴き、なんかピアノの音が抜けないね〜と違和感を
話し合ってCDのクレジットを読んだら、使用されてるピアノは国産某社でした。(~_~;)
音楽ソースを再生してみて、楽器の持つ音色の違い、けっこうわかるものです。
アコギ関連の雑誌に付属されていた、ニューGibsonの音を再生すれば、
その音はとても若く聴こえますし、かの「トーン・ポエム」を聴けばヴィンテージ・
ギターの枯れた音色も味わえますので、その差は歴然です。
シュタインウェイのフルグランド・コンサートは、透明感のある豪快なその響きが
特長で、ベーゼンドルファーのいぶし銀のような倍音構成とはまったく異なるのも
明瞭に聞き取れます。
上質なアコースティックの音、ポロ〜ンと奏でただけでも癒されます。(
´ー`)フゥー
それゆえに、その音の魅力に取り付かれてしまったんでしょうね。
さらに贅沢を言うならば、ソロ,の演奏も良いですが共演はもっと良いですね。
一人で多重録音というのも手段かもしれませんが、二人以上のグループで、
感性だけでつながってる刹那の中での掛け合いというか、お互いの緊張感の
中から生まれてくる絶妙の間というものが好きです。
多重録音ではどうしてもリズムだけが頼りになってしまって、掛け合うという
間隔がないか、一方的であるため、イマイチ盛り上がりに欠けるような感じを受けます。
バンド編成で録音する場合、まずリズムセクションやベースを先に録音して、
あとからギターやボーカルをかぶせる場合もありますが、バンドメンバーが
いっせいに顔を見合わせながら一発で録音した方が生きてる音楽って感じが
しませんか?
圧倒的なキレという点では,顔を突合せながらの名手たちの共演にはかないませんよね。(^^ゞ
60年代以前のレコードに名盤と呼ばれるものが多いのも、今のように
多重録音ではなくて、一斉に「せ〜のっ・・・!」で録音する緊張感があった
からでしょうかねぇ、まさにスタジオ・ライブです。
もし一人の人がミスしたりすれば、全員での録音し直しになってしまい、
多くの人に迷惑をかけることになってしまいますので、そりゃ〜もう真剣でしょう。
聴く側において、ここまでわかるという事を、演奏する側、音楽ソースを製作する側が
わかってるかといえばそうでもない・・・・・・・(ーー;)
演奏する側のわがままだけで、安易に済まされる場合も多いのかもしれません。
HPコーディネーターさまの、2006年6月3日付けの
ブログ、大変
な傑作、非常に参考になります。
皆様是非ご一読くださいませ。(^〜^;)ゞ イヤァ〜
2006.6.5 記
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