本質


 汚染米不正転売の事件が発覚して、食の安全が根底から崩れてしまったようです。
産地偽装などという小賢しい程度ではなくて、あきらかに危険とわかってるものを、 食料用として売り払ってしまうのですから、無差別な傷害罪が適用されても良いのでは ないでしょうか?
しかも、それが頻繁な立会い検査を受けながら何年もまかり通ってきたわけですから、いかに お役所が形だけの仕事してきたかがわかります。つまり、まったく本質を考えて仕事して なかった・・・・ってことですよね。
そして事件発覚後は、「健康への影響は低いと考えられる」で、判明している転売先の企業名を 最初は発表しようとさえしませんでしたが、むしろ企業メーカーさんの方が自主的に動いて、大損害を 覚悟で出荷商品の回収に当たられてます。
事の本質をまったく理解されてないお役所:農林水産省ですよね。

 汚染米の話に付け加えるならば・・・・・・・・、農薬汚染された米、確かに危険でしょうけど、 その汚染濃度がかなり低いことから、もしそれを食べても、実際にはほとんどの方に症状が 現れるようなことはないと推測されてます。
症状が出る人があるとすれば、その方は化学物質過敏症か、農薬中毒など、 その類の病を患ってる方ではないでしょうか。
だからこそ、「健康への影響は低いと考えられる」なんて言葉が出てくるのでしょうね。
まあ低いといってもゼロではない訳で、出る人には出ます!

 ところが、そんな汚染米よりはるかに高濃度で残留農薬が検出されるものが、 今の日本の食糧事情の中、警戒されることもなく平然と出回っています。

 ひとつは甘味な果物、梨や葡萄や桃、メロンなどです。
これらの果実、通常の市販品の育成には農薬が欠かせません。アセタミプリドに代表される ネオニコチノイド系の農薬が使われ、果実の表皮に付くだけでなく、根から吸い上げ られて果実内に蓄積しています。
軽い化学物質過敏症である家内が、これらの果実を手で持つと、掌が赤くなって しまいます。
人間の表皮の中でも掌は細菌に対して最も強い部分であり、そこが赤くなるような ものを食材として口から入れたら・・・・・・、ただ事では済まないのは想像できますよね。
もし食べるなら、無農薬栽培ものに限ります!
農薬をかけられた葡萄を使って作られたワイン、その成分は確実に残ってます。
開栓した瞬間に接着剤臭のしたワインもありましたし、そのようなものを飲めば、 良くても・・・・悪酔いします。

 もうひとつは緑茶ですね。
直接に食品として口に入る品でないためか、お茶の葉に対しての農薬の使用規制は 緩いのでしょうか?
たっぷりと農薬がかかった緑茶、わかる人が口に含むとピリピリすると言います。
市販のお茶っ葉に限らず、ペットボトルものも同様ですけど、皆様気づいて おりません。
合成洗剤や柔軟剤の多用で嗅覚が麻痺してしまっているために、味覚にも 影響が出てるのでしょうかねぇ?

 この他に、通常なら1000〜2000倍希釈で散布する農薬を、たった5〜8倍で ラジコンヘリコプターを使って空から撒いてますが、これらが気化して漂ってきた 時には、汚染米の農薬含有濃度の比ではありません。
よくそんな事を国として許可してるものだと怒りすら覚えます。
そのようなお役所が『安全だと認めた農薬』、本当に安全だと信じますか?


2008.9.12 記


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