M社製品大丈夫かな


 OMC−18VLJ、我が家にやってきて8年が経過してますが、過去にブリッジの 剥がれが生じて、一度修理をお願いしましたことがあります。
木材の乾燥が不十分だったためか、ブリッジの隅がめくれ上がるような 症状でしたので、一旦剥がして綺麗に成型していただいてから貼り直してもらいました。
それ以来、ライトゲージを張りっぱなしのまま7年、壁に掛けて保存してますが、 不具合は生じることなく、ノートラブルだったのですが・・・・・
先日、なんとなく一通りのチェックを行ったら、なんとブリッジの下に隙間が見えます!(^^;;) アセアセ
試しに薄い紙片を差し込んでみると、けっこう奥までス〜っと入って行きます。(^◇^ ;) ほぇ〜 普通は、ブリッジを貼り直す修理をまともな修理工房で行ってもらうと、よほどの 悪環境で保存しない限り、再度剥がれるなんてことは無いはずなんですけど・・・・(-o-;)

 さて・・・・、どうしたものでしょう。(-_-)ゞ゛ウーム< BR> 「タイトボンドと木工用のクランプを仕入れてきて、自分でリグルー修理でもしてみようかしらん?」と ミクシーの日記に書き込んだところ、「接着なら修理を賜りますよ〜」とのコメントを ギターに詳しい友人から頂いたので、自分で工具類を購入して時間を掛けて試行錯誤 するよりも、遥かに確かな腕前であることは存じておりましたので、速効でヤマト便にて お送りさせていただいました。(f^^) ボリボリ

 荷物が届いたその日に、早速パレットナイフを隙間に差し込んでみたところ、 ス〜ッと奥まで入ってしまい、10分程度で簡単にプリッジを剥がせたとのご報告を いただきました。つまりは・・・・ほとんど接着剤が効いてなかった?(>o<)
前回修理していただいた修理工房は、その腕前において業界ではかなり信頼が高く 評判の良いところ、そこでそんなミスをするとは考えられませぬ。(~ヘ~;)ウーン
そして追って届いた情報によりますと・・・・、ブリッジが貼ってあったトップの板面、 塗装の下塗りが剥がしてなかったことが判ったそうです。(」゜ロ゜)」 ナント!!!
それではブリッジも剥がれますよね。ギターの接着で使うタイトボンド、基本的には 水溶性で木材と木材を接着するものです。木材の表面に、薄い樹脂加工状の 塗装面があったら接着力はほとんど有りません、例えて言うならば、プラスチックの 板に木材を木工用ボンドで接着するようなものです。接着剤の表面張力的な力で 横方向にズレないだけで、接着面に上下方向の力が生じればすぐに剥がれます。(^_^;)

 はてさて・・・・これは由々しき問題に遭遇してしまいました。
というのも、このギターは数量限定品とはいえ、手工により1本づつ手作りされた ギターではなく、Martin社でラインに乗って大量生産されたものです。
生産工程において、この1本だけが、ブリッジ接着面の下塗り塗装を剥がし忘れて、 ブリッジが接着されていたとは考え辛い・・・・・、つまりは、同時期に同じロットで量産 された製品において、同様の不具合が起こりえる可能性が非常に高いのです。
最悪は、同年代のMartin製品においては、ほとんどが同様の不具合を発生させる、 不良品である可能性が高いって事でもあるわけですね。
このOMC−18VLJは2002年の製品です。その時期に生産されたMartin社の ギターをお持ちの方、もしブリッジ剥がれが生じたら、修理依頼される際に、ただ貼り直す だけでなく、ブリッジ接着面に下塗り塗料が残ってないかどうか、修理工房に お伝え下さい。本来なら、完璧な製造時の瑕疵ですから、Martn社へのクレームものでございます。
しかし・・・・同時期のMartin、D−45GEも2001年の暮れに製造されたものですから、 ちょっと心配になってしまいます。ブリッジの下に紙が入ったので、リグルー修理は施されては いるのですが・・・・・・・(⌒-⌒;) ・・・・


2011.8.23 記


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