アナログレコード


 レコード盤の再生において必要なものは、レコードプレーヤーとトーンアームと カートリッジですね。今手元にある Stereo Sound の別冊『ハイエンド アナログ』に よりますと、現行の機種において、レコードプレーヤーで¥395000〜6300000、 トーンアームで¥165000〜800000、カートリッジで¥33000〜780000の 機種が掲載されており、このほかに、カートリッジによって拾い出したRIAAカーブの 掛かった微小信号を、ライン出力レベルまで増幅する、別売のフォノイコライザーアンプが¥320000〜4600000と、本当にハイエンドでラインアップされてました。
それぞれの最高クラスの機種を組み合わせると、レコードからラインレベルの 信号を取り出すまでで、総額は¥10000000を超えます!(」゜ロ゜)」 オーマイガ
デジタル全盛の今どき、ここまでしてアナログレコードを聴く方がいらっしゃるから こそ、これらの機種も発売になってるのでしょうね。

 もちろん上記に掲げたような機種をお持ちの方は、それ以外のアンプやスピーカー などもそれ相当のハイエンド製品をお持ちでしょうから、各位のご自宅で レコード再生にて聴ける音も素晴らしいものであるとは思いますが・・・・・・。
今現在、お金があるから、単に宝くじが当たったからと、部屋を含めて超高級な オーディオ機器を揃えても、どうにもならない部分もございます。
総額¥1000000を超えるアナログ再生装置があったところで、肝心要の レコード盤がロクなものではないと、数千円のCDプレーヤーで再生した方が まだマシという事実も存在するのは確かです。

 音楽ソースは大切です。
なにしろ、そこに収まってる音質以上で再生することは、どんな装置を用いても 出来ないのです。低音や高音をブーストしたり削減したりはイコライザーや トーンコントロールで何とかなるでしょうけど、音の輪郭や分解能まではどうにも なりません。オーディオ装置が高級に成れば成るほど、音楽ソースの粗を さらけ出す形となってしまいます。
上記にあるようなハイエンドアナログシステムを用いても、例えば、昔日本で プレスされて発売されたビートルズのレコード盤、再生してみたところで聴くに 耐えないでしょうね。おそらくちょっと前にデジタルリマスタリングされてCDを BOSE社のラジカセあたりで聴いた方が、遥かに良い音で聴けることでしょう。

 自分がレコードを好んで聴くのは、自宅においては、レコードで聴く方がCDより 良い音で再生されるからであり、アナログ盤信仰してるわけではありません。
ジャズでもクラシックでもポップスでも、ほとんどにおいて海外でプレスされた レコード盤の方が秀逸であり、満足な音質で音楽を聴かせてくれますが、好みの アーティストや音楽であっても、日本で製造されたレコード盤、大部分がボツに 等しい状況は悲しい限りです。~(>_<。)\ イタタ
ここのところネット通販によって、最近の音楽でもレコード盤で入手できる機会が増えましたが、 再生してみると、CDクオリティをそのままレコード盤に移しただけで、結果としては スクラッチノイズが増えただけ〜・・・・・の音楽再生になったりするのは 残念でなりません。(T△T) そんなぁ…
録音もデジタルの時代ですから、マスターテープまではCDと同じ音楽ソース なのでしょうね。(^_^;)

 先日、レコード用のスタビライザーを入手して、やっとレコードプレーやーの 性能が引き出せたような気がします。
ベルトドライブ方式のプレーヤーに於いては、インナーターンテーブルがあって、 そこにベルトを掛けて回転させる方式のもので、外側にアウターターンテーブル を組み合わせた物が好きです。ターンテーブルの最外周に糸やベルトを掛けて 回転を制御してるのは、見た目からしてフライホイール効果が制限されて しまってるようで、どことなく不安を感じるのです。
愛用してるトーレンスTD521S、残念なことに日本での代理店はなくなって しまいましたが、機能としてはアウターターンテーブルが7kgの砲金の削り出しで 慣性モーメントが非常に高く取れており、トレースする針先がレコード溝から受ける反力に 対して有効ではありますが、薄っぺらなレコードでターンテーブルシートとの 密着性がよくない場合には、そんな性能も宝の持ち腐れになってしまいます。
今回のレコード用のスタビライザーの導入、レコードとターンテーブルを一体化 できるので、そんな欠点をカバーできたような感じです。


2012.1.5 記


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