クソジジイ


 ネットやSNSでの文章表現で、自分の父親のことをクソジジイと 書くと嫌悪感を感じられる方も居るようですが、自分にとっては ホントにホントにホントに・・・・・・クソジジイなのであります。
たぶんこれは一緒に暮らしたことのある人物でないと解らない、 家族として、普段の生活の中で長年累積された結果から、その形容 として出てきた究極の表現じゃないかと思ってます。
少なくても亡くなった母親に対して、クソババアと口にしたことは元より、 思ったことすらありません、母親に関してはず〜っと、お母さんでした。
物心付き始めた頃からお世話をしてもらってる間隔は有りましたし、 育ててもらってる実感も確かにありました。
しかし、父親からは、そういったものが一切ないのです。
子供の頃に一緒に遊んでもらった覚えがまったく無く、キャッチボールなんて 有り得なかったし、おもちゃなどの欲しい物を買ってもらった記憶も 皆無だったりします。
父親の実家である親せきの家に連れて行かれたことはありますが、 そのまま放ったらかしにされて何もすることは無かったので、 もう家に帰ると言った覚えはあります。
子供が喜ぶような、どこか楽しい場所に遊びに連れて行ってもらった 事もないですね。
父親が 勉強を教えてくれたことは一度もないし、進路や将来に関する、指針、 方針の類の言葉も授かったことはありません。
つまり、育ててもらったという記憶や実績が、まったく見当たらないの です。
ここまででしたら、ただの面倒見の悪いジジイのレベルですが・・・・・・

 父親と兄の名義で建てた現在住んでいる家、結局は商売が上手く 行かなくなり、兄は父親と心臓病の母を置き去りにして逃避してしまい、 跡継ぎでもない私共夫婦が負担付贈与という形で借金の肩代わりをして、 移り住んだわけですが・・・・、銀行以外にも業者や友人、親せき筋 にローン返済用の借金をしてた父親、それらもすべて返していきました。
その頃の生活は、昼間はサラリーマン、夜と日曜祭日はレストランの 運営と休みなく働き続けていましたが、父親は働かされるのが嫌で、 逃げる算段をしていたと、後日母親経由で聴かされました。
母親は、やっと借金取りがやってくる恐怖から逃れられたので、 「出て行くなら一人で行ってくれ!」と私どもに恩義を感じて 却下したそうで、一人で出て行くことは無く母と共に残ったわけですが、 この話を聞いた時から、徐々にクソジジイ度が増してきました。

 この家に引っ越して数年後に長女が生まれましたが、当時の 世間では珍しいアトピー性皮膚炎という診断が付いてました。
卵、牛乳、牛肉等にアレルギーがあり、体に合わないものを食すると、 たちどころに皮膚に湿疹が表れてきます。なので、お菓子類を 与えるにも非常に気を遣い、スーパーマーケットなどで売られてる 市販の製品はほとんどがNGなので、避けていたのですが・・・・・。
そんな娘に市販のプリンなどを買ってきてはおやつに与え、 湿疹を作らせてたのは娘の祖父であり、自分の実父なのです。
湿疹が出てきてるので、何か市販品を食べさせたかと問い詰めても、 何もあげてないとシラを切り、与えてるところを現行犯で捕まえない 限り認めません。そして現行犯で現場を押さえても、「だって孫が 欲しがるんだよ・・・」と他人の所為にして言い訳をしてきます。
娘の体調が悪化するから食べさせるのは止めてくれと、何度説得しても 聴く耳を持ちません。
ある時、現行犯で見つけて「ダメ〜!!!」と大声で注意すると、「そんな に怒鳴らなくてもいいじゃないか〜、欲しがって欲しがって、あげないと 怖いんだよ〜・・・」と、注意したこちらが悪く、保育園の年齢の娘が怖くて たまらないような言い訳までしてきます。
もうこうなるとクソジジイであります。

 前様が植えた花の種、芽が出てきたところで草むしりして全部飼って しまったり、土地の境界線の裁判で、何も考えずに我が家に不利な 証言をして、結果として裁判に負けてしまったのもクソジジイが原因。
虚言癖があって、基本的に自分が正しい人間なので、家と土地を 嫁に乗っ取られたと世間一般に吹聴するクソジジイ、前立腺肥大で 入院手術した時も、病院の大部屋で周囲にその旨をこぼしまくり、 息子夫婦に粗末に扱われてるとか話してたらしく、 前様が着替えを持って病室を訪れた時には、見ず知らずの入院患者が 前様に説教を垂れだしたとか・・・。

 二人目の子供、長男が生まれてからも、長女と同様にこそこそと お菓子を与え続けて、しっかりと太らせました。長女も長男も 中学生となり、祖父の部屋に出入りしないようになってから肥満が 解消されて普通の体系に戻ってます。肥満の原因はクソジジイ!

 94歳を過ぎた現在、デイ・サービスに通うようになってからも 虚言癖は衰えるところを知らず、デイ・サービスの責任者は息子夫婦が 家を乗っ取り、年寄りを粗末に扱ってるとまで思ってる始末、しかも 自分がレストラン時代のシェフで、いろいろな料理を拵えていたと まで吹聴してました。実際には出前配達と帳簿付けしか担当させて もらえず、調理はいっさいできなかったのに・・・・・。
こんな嘘つきで、我儘しかない実父が、クソジジイでなくて何で ありましょうか?

 廊下で転んで足を骨折して、治り掛けてきたと思ったら階段から 落ちて尾骨と鎖骨を折って現在は静養してますが、寝てるだけの所為か 通じがないと言っては下剤を飲みすぎて下痢をして、デイ・サービス での2回の失態に加えて、家の中でもクソだらけにしてくれました。
名実ともに、ホントのクソジジイであります。

 それでもなお、「もう10日も通じがない」、「下剤を買ってきてくれ、 今出されてる下剤は効かない」、「腹がごろごろしてて食欲がない、 入院する、119へ電話して救急車を呼べ!」と偉そうに言い張って、 実際には1日に3回くらいトイレを下痢ベンで汚してる実父、 下剤を飲みすぎて下痢になってることさえ認知できてないみたい、 まったくを持ってクソジジイ以外の何物でもありませぬ。


2016.3.22 記


< Back   |to Home|   |to Second Impact| Next >