映像再生の進歩
ビデオと呼ばれてるもの、家庭での再生の第一歩はVHSやベータマックスの
ビデオテープだった。何度もダビングを繰り返された悲惨な映像、ずいぶんと
見てきたような気がする、レンタルビデオなんてのも流行っていたよね。
自宅の隣でもGEOがオープンして、すぐにでも借りたビデオは返却できる良好
な立地条件だったけど、当初はビデオデッキが無くて、利用するようになったのは
随分と時間が経って、隣のお店が閉店する直前になってからでしたね。
ビデオデッキが無かったから、番組を録画するなんてこともなくて、TV放送
以外での映像再生って、レーザーディスクプレーヤーを購入するまで、自宅で
映画等を観るなんてことはありませんでした。
そんなレーザーディスクプレーヤーとほぼ同時に購入した液晶プロジェクター、
製品として出始めの時代でしたので、画面は大きいけど虫の目状態の画像、
細かい字幕は読めないぞ!・・・・って感じでもありました。
レーザーディスクプレーヤー、よく故障してましたね、まあ、あれだけ大きくて
重たい円盤を高速で回すんだから、機械的な構造としても無理があったの
かもしれません。ピックアップやベルトをしょっちゅう交換修理してた
ような・・・・? 今はもう動かなくなって、質量を備えたレコードプレーヤーの
置き台と化しておりまする。
レーザーディスクのソフトも高かった、発売当初は1枚¥9800、それ
でもVHSビデオを購入するよりは安かったんですけど、その後にお安く
なっても¥4800前後でしたからね、今でもソフトが大量に存在してて、
ラックの収納スペースを大きく占拠しておりますが、以後はオブジェにしか
ならないのが誠に残念な次第であります。再生しようにもLDプレーヤーは
動かないし修理は不可、以後の新発売も絶対にあり得ない機材でございます。
そんな録画映像の第一世代を経て、TV放送もアナログ地上波からデジタル
放送へと変わり、レーザーディスクやビデオテープは消えてなくなり、
DVDからブルーレイ・ディスクへ、画像のクオリティもハイビジョンは
当たり前で、4Kと呼ばれる高解像度の新規格製品まで出てきました。
倉庫の中の棚にはレーザーディスクからダビングしたDVD−Rや、当時の
アナログ放送をDVDレコーダーで録画した画像なども残ってますが、あらためて
観比べててみると、今どきの映像とはその鮮明さが比較になりません。
音質こそ48KHzの16bitのデジタル録音なので、5.1ch再生に対応
していない我が家では不満はありませんが、映像については昔のビデオでの
品質を彷彿とさせてくれます。こればかりは完全にデジタルの勝ちですね。
液晶プロジェクターも3代目、投影してる大きさはほぼ同じですが、以前の
ように虫の目状態ではありませんし、4Kならずともフルハイビジョンなので、
老化で視力が劣化した自分には、これでも十分の様な気がします。
そして何より悩ましいのは、以前に録画して保存してあるDVD−Rの映像、
現代のそれとは比較にならない劣化している映像作品といえど、生きてきた
その時代にリアルタイムで観てきた映像も多いので、どこまで断捨離できるか
ですね。自分たちの結婚式や家族旅行の映像は捨てられないしにしても、撮り
貯めた貴重なライブ映像が多くて、おそらく再放送や映像として発売される
ことのない品々、レーザーディスクからダビングした作品、再販される可能性が
あるものは不要だとしても、めったに見ることは無くても、いや、二度と見る
ことが無い可能性が高くても、捨てるには勇気が要るものであります。多くの
場合、レコードやCDでも同様でありますが、売り払ったり捨ててしまって、
しばらく経ってからまた見たく or 聞きたくなって、そういえば廃棄したん
だ!・・・・・・って後悔することが多かったですからね。
特にスペースを取るものでもないので、ボケが進行して鮮明な記憶が保てなく
なるまでは、しばらくは保有しておくことにいたしませう。
完全に定年退職して隠居生活になったら、老後の楽しみとして所有してる音楽
ソフト、映像ソフトを壱から聴き直してみよう、観直してみようと、還暦前から
思ってるのですが、はたしてそんな時がやってくることがあるのか?
たぶん・・・・・あり得ないことになってしまうんだろな・・・・残念!
2020.2.17 記
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