ミルの事



 生まれて始めて本格的なコーヒーを自分で落とし始めた頃、コーヒー豆はお店で挽いてもらい、それを持ち帰って 使っていました。 今思えば、実にもったいない事をしてたと言えます。コーヒー豆に含まれる成分は、揮発したり酸化したりする 成分が非常に多くて、豆を挽いてしまうとその瞬間から、成分が、風味が、美味しさが飛んで消えて行くのです。 仮に、煎った豆のままなら2週間以上もつとするならば、挽いてしまうとものの十数分で消えてしまいますし、 豆を挽いた時のあの堪らない香ばしささえ、買ったお店に置いてきていたのです。(--;)

 そんな事を知ってか知らずか、中学3年のころ、まず手挽きのミルを手に入れました。たった2〜3杯分の 豆を挽くのに、相当に疲れるものだったと記憶してます。 しかし、挽いた瞬間の香りを自宅で 味わえるようになったのは、例え様もなく嬉しかったのを覚えてます。(*^ー`)
これが現在に続く深みへの第一歩だったのでしょうか?

 根っからのメカ好きなのか、ミルの構造から、挽く豆の荒さが変えられるのを知ったので、早速いろいろと 試してました。
 傾向として、粒を荒く、大きくすると、焦げ臭く苦いだけのコーヒー?となり、粒を細かくしていくと甘味が 伴うようになってきます! しかし、・・・・細かい粒で時間をかけて落とすと、不味さも加わってくる!!!(~Д~;)

落とすのに適度な時間と、豆の荒さに大きく関係があることを初めて学習したのもこの頃でしょうか?

今、家には3つのミルがあります。 一つ目がこれ!


手挽きのミルですが、比較的に最近買ったものでもあります。
前様が某所でサラリーマン看護婦をしていたときに、健康管理室で使っていたもの・・・だったかな? 今では使用頻度はほとんどなく、ガラス戸棚の中の飾りものと化してます。(f^^)   オハズカシイ・・

2つ目がこちら、業務用ミル!


昔、家がレストランを営んでいた頃に購入したもので、大きく、重い! 臼歯式のグラインド構造で、多量の豆を 挽くのに向いてます。ホッパーには豆が1Kg入ります!。豆を砕く部分から出口までの距離&空間が大きいので、 清掃直後に1杯分くらいの豆を挽いたのでは、どこかに行ってしまう傾向?があり・・・全部出て来ません。(~_~;)
構造的に挽いた豆の細かな粉が溜まりやすく、年中分解掃除してなければ、溜まった粉・・・・酸化して風味の抜けた粉 ・・・・が混じって出てくるので、小人数用には適さないですね。
大は小を兼ねないのである!

これも今、無用の長物として家の中のオブジェと化してます。f^^*) ポリポリ

3つ目がこちら、約20年前から愛用しているC社、ナイス・カットミル。


豆を潰して砕く臼歯方式ではなく、カッターで豆を削るカットミル方式。
使用時の騒音はうるさく、冬場の乾燥期には静電気で挽いた粉が飛び散るという欠点もあるのですが、ミルの性能と して問題はないので、1983年?より長い間酷使され続けてます。挽いた豆を受け取る純正のトレーは使用せず にカップで受け、ホッパーの蓋も蝶番を付けて開閉式とカスタマイズ!(下の写真は2代目の開閉式蓋)



現在も我が家のメインのミルです。
豆の荒さは、1杯分だけ落とす場合は目盛りを3に、2杯以上落とす場合は目盛りを3.5〜に設定して挽いてます。
このコーナーの上の方にあるアイスコーヒーの作り方では、目盛りを2.5くらいにした方が良さそうですね。

20年も使えば、当時の購入価格¥20000も安いものだと言えます!(^^ゞ

そして、今でも同じ価格で・・・・場合によってはもっと安く・・・・売っています。 (;´o`)

この他にも100Vでローター式のものが2〜3個ありましたが、普段 使っていないので友人達ににプレゼントしてしまいました。(^^ゞ カキカキ








 2014年3月、翌月から消費税が増税になるとのことで、 思い切ってランブルのグリッドミルを購入してしまった前様です。



 カフェ・ド・ランブルでのネルドリップに特化した、粗さ調整も ないコーヒーミルですが、挽いた時に微粉が出ない構造になってる とのことで、たしかにこれで挽くと味が違います。
余計な雑味が一切ない、キレのある味に淹れられます。 確かにこれなら濃い目のデミタスでも美味しく飲めますね。



 鉄板で出来てる開閉式の蓋を開けると、50gまで入るホッパーがあります。 蓋を閉じないと豆を挽くことはできません、前側に飛び出してるポッチが インターロック用の安全装置になってます。



レバーをスライドさせて、印の位置まで移動させると回転をはじめ、 それ以上のスライドはホッパーから豆を落とす調整代になってます。 一気に落とさずに少しづつグラインドしていくのいが良いとか・・・
購入価格に見合った性能があるのはたしかですね。




ナイスカットミルで粗さを合わせて、挽く時の回転数を下げるように コントロールしても同じ味にはなりません。








 あれから2年、ランブルのグリッド・ミルを入手したので、これで到達点かと思いましたが・・・・


またまたカリタさんが良さそうな品物を出してきたのと、ご厚意によりお安く購入できるという誘惑に負けて、ついつい注文して↓この箱をお持ち帰りしてしまいました。





 2016年の3月20日、カリタの最新型ミル、ネクストGを入手であります!





 ナイスカットミルと比較して非常に静かであり、静電気による粉の飛び散りもありません、貴婦人の佇まいであります。
それぞれのミルでコーヒー豆を挽くと微妙に味が異なります、その違いが至福の楽しみにもなりそうです。
ギターで言えばマーチンが好きかギブソンが好きか、スピーカーならJBLかTANNOYか・・・・ですね。



NEXT G、その後はこんな感じで使用してます。



純正のホッパー、直径が小さいので豆を入れ辛く、またこぼす恐れも多い事から、ナイスカットミルの古いホッパーに加工を加えて交換、 さらにロトをセットして、埃除けの蓋を乗せて使ってます。



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