ブラインドテスト


 眼をつぶって、あるいは目隠しをして、誰かにギターを弾いてもらって、 その音を聞いて仕様やメーカーを当てたり、2本以上を比較しながら聞いて その違いや特徴について当てる事をアコギな世界では「ブラインド・テスト」と 言います。
見えない状態にて音だけの判断であって、他人に弾いてもらう訳ですから、 豪華な貝殻が入っていようがいまいが、弾きやすかろうがどうであろうが、 こだわりの楽器であろうが、憧れの楽器でなかろうが、個人の思い入れとは 一切関係なく、「音」だけによるアコースティック判別勝負です。o(~○~;)o
直接、同一空間内で楽器の音を聞くので、録音云々による劣化も補正もありません。
いざ、行なってみるとどれくらい当てられるでしょうか?

 もちろん弦とのマッチングや劣化の度合い、弾き手の技量で多少音は 変わりますが、紛れも無い、その楽器からの直接音であることは間違い無い ので、大きな問題ではないでしょう。
以前に行なった結果のひとつとして、同じメーカーのマホガニーボディとローズウッド ボディの差よりも、同じ材質であってもメーカーが異なるほうが、その差がずっとずっと 大きく感じられたのは、そのテストを受けた一同全員にとって衝撃でした。(°口°;) !!

 また、普及品のレギュラーものとバカにしてた最近の機種が、リミッティド・エディ ションやシグネイチャー・モデルを押しのけて、一番良い音と判別されたこともあります。 もちろんその判別者は素人さんではなく、アコギ界では相当にご高名なお方で、 名前を出せば多くの方がご存知の由緒あるお人です。f^_^; イヤァ〜

 いっさいの拘りを捨てて、自分の感性だけで音を聴くことも大事ですよね。
ブラインド・テストを行なって、自分の好みの音で手をあげたら、本人のギター だった人もいらっしゃいます。(^^ゞ

 いざ、自分で試してみると、マホガニーとハカランダの音さえ区別できない時も あるんですよ。(^^;;) エヘヘ・・
さすがに、MartinかGibsonかはわかりましたが・・・・・、私が試奏係を をやると、弾き方がヘタクソなので、コードストロークであっても、YAMAHAと Gibsonの区別さえ付かない人が増えます。 (・_・)ヾ(^^; オイオイ

 なにはともあれ「音」だけで判断してみるのも良いことです。
いかに目からの情報、思いこみや拘りから、色眼鏡でギターを見てたのかわかるようですよ。
貝殻が入ってなくても凄く美しい音を出す機種もありますし、豪華な仕上がり であっても、情けない音しか出せない機種もあります。
もちろん、豪華な貝殻細工に見合う音を出す機種もございます。
妬み、やっかみ、ウンチクを語る前に、試してみるのも良いかもしれませんね。
機会がございましたら是非!

2004.7.20 記


< Back   |to Home|   |to Guitar Top| Next >