ロッドもいろいろ


 正確な年代は知りませんが、Martin社は1965年頃までT字ロッド(Tバー)を、その後 1985年ころまでスケアー・ロッド(SQロッド)を、以後は現在まで調整が可能な アジャスタブル・ロッド(AJロッド)を、ネックの補強用に採用しています。

 この他に第二次大戦中は、金属不足からエボニーで代用してた時期も あり、これはこれでまたマニアの方もいらっしゃいますが・・・・(^^ゞ、ここでは 置いておいて・・・。m(_ _)m

 TバーからSQロッドに変えたのは、ネックの加工性が容易になり生産性が 上がるゆえからとか・・・・、しかしながら、Martin社の長い歴史(East 1833〜) の中で、わずか20年でSQロッドは消え去った事になりますね。
AJロッドに変わってからもうすでに20年立ちますし、今後も続くでしょう。
AJロッドはGibsonの特許だとかで、もう50年以上使われ続けているん ですね。正確には何年になるんでしょう???\(?。?") ワカラン

 結果としては85年に採用を止めてしまったSQロッドですが、70年代の カタログにはたいそうな事が書いてありました。 以下に記載しますが、読んでて恥ずかしくなるような・・・・(~_~;)

 マーティンが、かつて調査に長い年月を費やした革新的アイデアの一つに 例のアジャスタブル鉄芯(ネックのそりを調節する)があります。これは 現在、一般に出まわっているほとんどのギターに付けられています。 では、なぜマーティンだけが使おうとしなかったのか・・・それは、最初から 固くて、決して曲がらないネックも作ろうと思えば作りことができるのだ、 ということが研究の結果わかったからです。アジャスタブル鉄芯には 確かにネックのそりを直せるというメリットがありますが、反対に誰でも 簡単に調節できるため、木の持っている自然な力を無視し、ゆがんだネック を作り上げる原因となり、また、修理できなくなることさえあります。 マーティンでは、いつでもそりを直すことができるネックよりも、初めから できるだけ曲がらないネックを作るほうが良いと考えるのです。このため マーティン・ギターのネックは伝統の経験にもとづき、堅いスティール・バー と充分に乾燥された木材がピッタリと組み合わさってできています。 そして、もしそりが起こっても、専門の技師によって完璧に修理できる ようになっているのです。

 との事でしたが、どこまでが本当だったのか?

とどのつまり・・・・・85年にAJロッド採用!って・・・・(-_-x)

 正直言って、私、SQロッドは嫌いです!
何故なら、自分で調整できない!ヾ(・_・;) オイオイ
リペアーマンでないので詳しくはわかりませんが、SQロッドのネックが 反ってしまった場合の直し方は

1.熱(アイロン)を掛けて矯正する。

2.フレットをタング(打ち込み部分)の厚いものに打ちかえる。

3.指板を剥がし、ロッド固定部にシム(薄板)を入れ、または削って矯正する。

の3つが一般的?なようですが、1.だけでは時間経過と共にまた反って しまうので、2.と併用するとか・・・?
3.はネックリセット以上の大修理で、お金も相当かかりますね。(^o^;

 まあ、いずれにしても普通のユーザーではできない。
なので、「簡単にネックの反りを矯正できるような構造」の方が好きです。

 それから・・・・・、残念なことに、まだ、SQロッドを採用してる機種で「これは メチャ鳴る!」ってやつに出会ったことがないんです。(-_-;)
Tバーなら、いくつかあるんですが・・・・。ものすごく良く鳴ってるツリー・オブ・ ライフやD−50DXはAJロッドだったしぃ・・・・。

 もし、どなたか、とても良く鳴るSQロッド採用の機種をお持ちの方がいらっしゃい ましたら、是非一度弾かせて下さいませ。(^∧^) オ・ネ・ガ・イ♪

 まあ、そんな訳で・・・・、個人的にはSQロッド等にこだわりはありません。f^_^;

2004.7.22 記


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