ネックと幅と指と手と


 それまで持っていなかったOMモデルが突然我が家に来ることになったのは、 前オーナーさまにとって、 ハイポジションでのネックの幅が広すぎて使いにくい、というのが理由のひとつでした。
なぜか家にあるMartinはナット幅が1・3/4インチ(以上)のものばかり!
自分の手はけっこう大きい・・・・指を広げて、親指と小指の指紋の中心から中心で20cm・・・・ ので、このナット幅でも苦になりませんが、1・11/16幅のナットのものと比較すると、 演奏するにあたっては、その扱いがかなり変わってくると感じます。

 はじめて1・3/4インチ幅を意識して触れたのは、友人が持参した000−28EC だったと思います。ピックで弾いて、弦間が広いのでミストーンや空振りを出して それを知りました。(°0°)\(--; オイオイ
幅の広いネックでは12弦ギターを昔から愛用してましたので、そんなに影響が あるとは思わなかったのですが、弦が6本だと随分違うんですね。(^^;
1・11/16幅での演奏に馴染んだ直後に、クラシックギターを抱えると ネックが大河のように広く感じますし、逆にマンドリンなんか持てば、ネコの額に 指をたててるような・・・・・(~-~;)ヾ(-_-;)コラコラ、ソノクライニシトケ
イーグルスのライブ「ヘル・フリーゼス・オーバー」の映像を観ますと、ドン・フェルダーさまは ネック幅なんか関係なく、クラシックギター、マンドリン、アコースティック、エレクトリックと ひとつのステージですべて完璧にこなされております・・・さすがですねぇ!(^o^; ほえ~
ということで、ネックが○△□だから、弾き辛い・・・・とは言えても、弾けない と言ってはいけないんですねぇ ('〜`;)

 自分にとってピックで弾くには1・11/16幅、指で弾くには1・3/4幅の方が 弾きやすいです。
この辺は微妙なところで、好みが別れるとこなんでしょうか?
ヤ寿司さまは 幅広の方が御自分の演奏スタイルに合うのか、お好みのようですね。(^^ゞ カキカキ
厳密にはこの他にも、ネックの形状とか、ブリッジ側での弦のピッチ幅とかも影響が あるのでしょうけど・・・・(- .-)ヾ ポリポリ

 そもそも欧米人の手は日本人より大きい!
そんな人種にフィットさせて作ったのが、1・3/4幅のネックなのでしょう?
もしそうであれば、平均的な日本人にとっては、やや幅広気味に感じるのが 普通なんでしょうね。
女性プレーヤーが増えてきたり、手の小さい方の要望や、グリップコードの 押さえ易さが求められて、1・11/16幅のネックが増えていったんじゃないかって 考えるのも面白いですよね。(^^ゞ カキカキ
雑誌の記事でドク・ワトソン氏が、「マーチンのネックは自分には合わないので、 レスポールのネックに合わせて削ってもらった・・・・云々」との内容を読んだ時、 D−35のそれと比較してしまい、そんなにネック形状が違うのかな?と あまりピンと来なかったのですが、オールド・マーチンのお話で、1・3/4を削って 1・11/16にしてもらったとすれば、非常に納得がいきます。( ´ー`)

 自分も、幅広ネックでも影響なく演奏できる大きさの手を持っているんだから、 CDやレコードと同じように弾けても良いはずなんですけど、これができない んですよね。(°0°)\(--; オイオイ、ソレハ・・・・
逆に、あの大きな手であれだけ小さいマンドリンを正確に弾きこなす デビッド・グリスマン氏などの達人達って・・・・・・(〇o〇;) !!
いずれにせよ、達人の指使いを観てますと、「押さえる」って感じはないです!
指板の上を素早く指が動いて、「撫でている」ようにさえ見えます。
それでいて、音は、しっかり、くっきり、はっきり!(〇o〇;) !
演奏する時に自分の指を見てるうちは、遠いものがありそうです。f^_^; イヤァ〜


2004.8.4 記


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