バーカスベリー


 なつかしい品名ですよね・・・・って思う方は年寄りですね。f^_^; ヾ(- -;)
振動を音に変えるピックアップの元祖のようなものでしょうか?
御存じない方のために簡単に説明しますと・・・・
大きさが約10mm×20mm(本当か?)、厚さが3〜4mmのコルク片から 30cmくらいコードが出ていて、先端にはミニジャックの入力端子が!
そこに付属のミニジャック−標準ジャックのコードを差込み、ミキサー等に入力して 使うようになってます。
上記のコルク片の部分がピックアップになっていて、ギターに固定するには 専用の「糊」が付いてきました。粘土のような粘着力のある糊で、時間が経っても 固まらず・・・・さすがに30年経過したら固くなって使い物にならなくなってました が(°0°)\(--; オイオイ・・・・・これをヒモ状に伸ばしてピックアップの外周に 添って張り付け、ギターのブリッジまたはその周辺にピタっと張り付けて、 固着させて使います。
コードの端末にミニジャックを差し込んだ後に、抜けないようにガムテープで ボディにコードを貼り付けて使うのが常でした。
音はそれなりですが、当時としてはマグネチックタイプの安物しかなかった時代 でしたので、けっこうマトモであるように聞こえてたと・・・・?(-_-)ゞ゛
専用のプリアンプも発売されてまして、使った事はありませんが、それを 使えば充分に満足できる製品であったのかもしれません。
プリアンプなしでは、このピックアップの特性から低音はなく、高音はキンキラ、 指板やボディに触れる音までしっかりと伝えてくれました。(^^ゞ

 30年ほど前の定価で¥25000、なぜこのようなものを持っているかと 申しますと、当時のプロたちが使ってたからです!( ̄^ ̄)えっへん
つまり、流行で買ってみた・・・・だけです!(^^;;) エヘヘ・・
ポール・サイモンが来日して、そのD−35Sに付けていたとか、つま恋で、 拓郎やかぐや姫がオールナイト・コンサートを行なった時に、そのギターに 付けてあったとか・・・・、当時としてはかなり重宝されたピックアップだったと 言えますが、その先駈けで入手してました。
はじめてアルバイトして入ったお金が¥30000、それを持って楽器屋さんで ¥25000のバーカスべりーを購入、1974年、10代の青春の頃のお話です。 (f^^) オハズカシイ・・

 今だったら、同じ原理でも、もっと安くて良いピックアップがいっぱいありますよね。 最後に使った?のはポプコンのつま恋本選会で、PA担当の人にミキシングのために貼り付けられて、 強制的に使用させられたような・・・・┐(~ー~;)┌
しかし・・・・、30年ぶりにストックから出して使用してみましたが、まだ使えるところは凄いなと 思いました。旧友がやってきてピックアップを使う話になり、マグネット方式の ものを購入したので、音を補正する目的でデュアルでバーカスベリーをつないで みたのですが、けっこう聞けました。(^^ゞ カキカキ
メインをマグネットで、高域補正をバーカスベリーで・・・って、他には誰も 行なわないでしょうねぇ。

 その昔、Guild D−50に取り付けて、使用後も外さず1〜2ヶ月放置したら、 コードを止めるガムテープ部分が水分を含んで残した跡と、コードがトップ板に窪みを作るという傷が しっかり残りました。29年経過して最近はやっと消えてきましたが・・・・(~_~;)
おかげさまで、ガムテープ等の張りっぱなしはギターに悪いという教訓を、バーカスベリーから教えて いただきました。(°0°)\(- -;) ?


2004.8.17 記


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