12弦を手に入れて
初めて12弦ギターを入手したのは1973年でした。
なぜ12弦を入手したかと言えば、「エミリー・エミリー」が弾きたかった!、ただ
それだけです。ギターを始めて半年、
6弦のまともなギターさえ持ってなかった頃の選択です。f^_^; イヤァ〜
機種はモーリスのB−30で定価¥30000也。MartinのD12−28をモデルにしたもので、
オール合板でペグは単なるカバー付き、黒のティアドロップ型ピックガードが着いてました。
音はといえば弦鳴りばかりでボリュームはなく、12弦用の細い弦を使用する故にシャリンとした
高音が出てるだけのものでした。
使う中でいろいろな不具合もあって、いろいろといじり回したのもこのギターです。
おかげさまで今の下地にもなってますけど・・・・(^^;;) エヘヘ・・ 。
まず行なったのがピックガードの交換!Martinタイプの黒でパッとしなかった(と当時は思った)ので、近所の
楽器屋さんにてハミングバードタイプを購入、取り替えてみました。塗り込みではないので、
元のピックガードは簡単に剥がせました。残った糊はシンナーでササっと拭いて・・・・塗装の
事なんて何も知らずにシンナー使って拭きましたが、運良くポリウレタン塗装だったので問題
なし・・・・キレイにして新しいピックガードを貼り付けました・・・・が、日焼けの跡が結構
残ってて、一部ハミングバードタイプからはみ出て目立ちゃいました。(~_~;)
やがてはこのハミングバードの模様がGibsonの本物のそれと大きく異なることを知り、
12弦の本体とはデザイン的にマッチしないと思い込むようになり、日焼け跡も新たに
着いてしまって今更Martinタイプに戻せないことから、ペーパーヤスリでハミングバードを
削除しました!しかも、あたかもピックで弾き込んで模様が消えたようの思わせる削り方で!。
何のことはない今家にあるCWのピックガードと同じになったわけです。(^^;;)
エヘヘ・・
12弦を使って一番大変なのはチューニングです!現在のように性能の良いチューナーもなく、
音叉を使って合わせるしかありません。サドルも何回作り直したことか・・・・(^^ゞ
3弦の細い方、オクターブ弦がよく切れました。古くなってチューニングしてて切れるのは
しかたないとしても、Y社の弦ではセットで買った新品から、張ってる最中に切れました。
(T△T) そんなぁ…
一番細い弦が1本切れたからとセットで代える訳にもいかず、エレキ用のバラ売り弦、
.008を購入しては代用します。少なくてもY社のものよりは切れません。
この細い弦、切れては指に刺さったり、ペグポストに普通に巻き付けるだけでは
緩んでしまったりと、実にいろんな事を体験学習させてくれました。\(- -;)
ホント?
チューニングが狂いやすくペグの精度にも問題があったので、ロトマチックタイプに交換も
してみました。シャーラーやグローバーで2セット分だと高価になってしまうので、
国産のプラスチックボディの1セット¥2500で妥協です。(^^ゞ
ペグポストの径が異なるので、ヘッドの穴をリーマーで大きくして取り付けました。
今更ながら、30年も前によくやったと思います。(^^ゞ カキカキ
ソフトケースに入れて持ち歩いて、側板を割っての修理依頼もこのギターで経験しました。
依頼する時にお店に¥5000以下なら修理すると言ったら、しっかり¥5000取られて・・・。
¥4000までと言ったら¥4000になっていたのでしょうか?修理上りはさほど綺麗では
ありません。(-_-;)
ネックのAJロッドも好きなように回し、12弦を張りっぱなしでもネックが反ったり起きたりは
ありませんでしたが、お腹が出てきて弦高がきつくなり、さらにブリッジが少し剥がれかかって
アクションがより悪化しました。サドルももうこれ以上下げられない状態になってましたので、
ブリッジを削ることをトライしました!(~-~;)ヾ(-_-;)コラコラ
彫刻刀で粗削りをしてペーパーでそれなりに平らにして・・・・って、本来やってはいけない
修理なんですよね!(~_~;)
まあ元の額がそれなりなので、しかたないかと・・・・m(_ _)m
と、散々いじり回しましたが音の方はどうにもならず、弾かない時間も長くなり、結局は爺さまに
預けました。
現在、プラスチックボディ製のペグも壊れてしまい、グローバーゴールドを1セットだけ取付け6弦仕様に
して、爺さまのつま弾き専用としてますが、それなりに気に入ってるようです。(^_-)
この後にD12−20、F−512と2本12弦を購入しましたが、過去の教訓は活かされてます。
素人で12弦を3本も購入する人はまず稀かと思いますが・・・・f^^*) ポリポリ
F−512ではシャーラーミニを2セット購入して交換しました。(;´・`)> ふぅ
12弦のエクストラライトゲージ、ダダリオのEJ−41か、GuildのXL1200を
レギュラーで張りっぱなしにしてます。
さすがにダブル・アジャスタブルロッド(2本)入りのネックは丈夫ですね!
D12−20のスロッテドヘッドのペグとネックコンディションはどうにもならないので、ネックごと
交換中です!(°0°)\(--; オイオイ
2004.10.8 記
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