柾目のハカランダ


 これも、繰り返しあちこちで議論される話題です。
あらためて述べるまでもないでしょうけど、ワシントン条約により ブラジリアン・ローズウッドの輸出が禁止され、すでに出回ってる 材料だけでの供給になってますから、やがては無くなるでしょう。
そんな希少価値も手伝ってか、ハカランダ・ボディのアコースティック・ ギターは高騰を続けてます。(´。`;;;) ハァ
原材料としての物が無くなってる訳ですから、ハカランダであれば・・・・と、 言うだけで、材料取りについても贅沢が言えなくなってるのでしょうか?
最近製作された製品で、昔のような柾目のものは少なくなってるように 思えます。
60年代以前ににブラジルが原木のまま輸出していた時代の 品物は、その原材料が豊富だった事もあって、相当な巨木から材料取り したと思われる、柾目中の柾目のものが多くあります。

 音の優劣について木目がどれほど影響するのかはわかりませんが、 見た目として美しいほどの柾目というのも良いものです。f^^*) ポリポリ
こちらのHPコーディネーターさまのサンタくんは、最近の物としては、 それはもう信じられないくらい見事な柾目で・・・(⌒_⌒; タラタラ
マーチン・ブックなどを観るとわかりやすいのですが、本当の柾目だと 木目が目立ちません!まるでマホガニーのようにも見えます。(^_-)

 ハカランダという材料においては、板目の方が木目として映える事も あります。70年代の国産高級品は板目として美しく仕上がっていたので、 これを柾目と勘違いしてる方もいらっしゃるようですね。
不思議なもので、ヴィンテージMartinにおいては、28や21に柾目が 使われる事が多くあって、91本しかないDー45では板目があったりと、決して 柾目が板目より優れているという使われ方は、していないように思われます。
昔は材料の選択枝が豊富だったからできたのか、トーン・ウッドとして 選別した結果なのかはわかりませんが、板目だから良くないという 判断は正しくはないようですね。
柾目でなくてはならない・・・という考え方は、個人の好み・こだわり程度の お話なのかもしれません。

 我が家にあるD−45GE、Dalbergia nigra の学術名を持つ 材料を使ってあるので、CITESを採って輸入申請して個人輸入しましたが、 柾目と板目が混在しています。(^^;;) エヘヘ・・
おそらく、それほど大きな木ではなかったのでしょう。
板に色付けもなされた様子もなく、柾目の部分は黒っぽくて板目の 部分は薄い茶色で、アディロントップの黄色からメイプルシロップを 掛けられたお菓子のように見えることから、プリンちゃんと呼んでます。
ヤ寿司さまのところのメリーちゃんは、その裏板の木目模様から ウルトラセブンでしょうか?ヾ(- -;)オイオイ、アレハ、●●●●アン・ローズ ウッドダッチューニ!f^_^;

2004.11.26 記


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