サドル作り


 ヴィンテージスタイルのロングサドルでなければ、けっこう自作しています。
ロングサドルは接着してあるので外すのも困難ですし、端面のR形状合わせも それなりの道具がないとできませんよね。
普通のサドルでしたら、ヤスリを使ってそれなりに形状は整えられますので、 素人でも作るのは容易ではないでしょうか。
この作業で、いろいろな工具を持たない素人にとって、一番面倒なのはサドルの厚さを薄くする 工程だと思います。
金属ヤスリやペーパーヤスリの上で、サドルを押さえて動かせば良い訳ですが、 なかなかこれが掴んでいられなくて・・・・(~_~;)
先日も作っておりましたが、厚さの調整は力が入らなくてなかなか削れず進みません。 悪戦苦闘してる中ふと閃いて、結果が良かったものがありましたのでご紹介しますね。
サドルを布製のガムテープに貼り付けて、版画で使うタンポのようにして削ります。
横移動方向の押さえをガムテープの接着力にまかせるのです!
場合によっては、角材などをサドルの上から充てて、より均等に平らに削ることも できました。(^^ゞ
指の爪も削らなくて済みますし、効果がありますよ!(^○^)

 サドル交換後のアクションですが、ネック事態は極軽い順反りで、任意の弦高というのが、 教科書通りではありますが、本当に理想的と言えそうです。
実際、1〜14フレットが極軽い順反りになっていれば、弦高が低めでも 必要以上にビビったり、他のフレットと干渉して音が詰まったりしません。
逆にサドルが高い状態で弦高が低めでも、逆反りしていると5〜7フレットで音に詰まりが 出てしまいます。(~_~;)
この両者は、同じ弦高であっても全然異質のものですね。
理想のネックコンディションであっても、一定以上のサドルの高さが稼げないようであれば、 ネックリセットが必要になるのでしょう。ブリッジから3mm以上は出ていて欲しいものです。

2004.12.7 記


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