楽譜とコピー


 最近はアコギ用のTAB譜や楽譜が豊富になり、入手もしやすくなりました。
ネット上で注文することもできますし、譜面そのものがネットで入手できたり、 場合によっては教則用のDVDまで用意されてます。
多くの場合、これらを買っただけで弾けるようになると思い込むのが大きな 間違いなのですが・・・・(゜゜;)\(--;)・・・ッテナンデヤネン!

 その昔、今のように正確な楽譜はありませんでした。クラシカルなものはあったかもしれませんが、 ポップスでさえ「正確な」と形容の付くものは市販されてません。楽譜通り弾いても、雰囲気 だけが似てる程度のものばかりでした。(~_~;)
サイモン&ガーファンクルの「グレーテスト・ヒット」の、完全コピーと打たれた楽譜本が出た時は これでレコードの通りに演奏できると狂喜したものでしたが、そこに記載されている楽譜 通りに弾いても、やはり実際に聞ける音とはかなり違ってました。【・_・?】ナンデ

 当時の雑誌を読むと、「本格的に演奏するなら耳でコピーするしかない」と 書いてあったのが衝撃です。
( °o° ) エー、ギターの演奏って、耳で聞いて音がわかるものなの?ヽ(゜ロ゜;)ノ
とても信じられませんでした!・・・・・・(~_~;)
そんなおり、近所に住む友人が買ったばかりのYD−305を抱えてやってきたのです。 彼はみごとにS&Gの曲を、目の前で次々と弾きこなして見せてくれました。
「ソング・フォー・ジ・アスキング」「ピース・ライク・リバー」「キャシーの詩」「アンジー」 「フィーリン・グルービー」etc・・・・、しかもレコードとまったく同じように・・・・!!!
ほとんどの曲は前記の楽譜には掲載されてません。
彼に聞いたところ、耳でコピーしたと!(00;) ナント!
試しにガロの曲を聞かせたところ、「こんな程度なら1〜2回聞けば出来る!(-.-)y-゜゜゜」・・・・(^◇^;)ホエー


 こ、これは・・・、早速自分でも挑戦してみましたが・・・・・・さっぱり判らん!(;>_<;) 早すぎで音の変化がつかめないし附いていけない、メロディラインを覚えられない・・・・(~_~;) とある情報から、オープンリール(20年前の死語)の再生速度を半分にすれば、わかりやすい との記載があったのでこれにも挑戦! たしかに音の変化はわかりやすいが、音の高さも オクターブ下がるので実に変な感じ、ギターがベースです!(;-_-;) ウーム
そんなこんなで、バート・ヤンシュの「アンジー」に挑戦してました。
結果としては30年経過した今、未だに全曲通して弾けません!(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ

 最近はデジタル技術が進み、音程を変えずにテンポだけ遅くして音楽を再生することも できるようです。良い時代になったもんですね〜、あとは自分に根気さえあれば・・・・ (・_・)☆ヾ(^^ )ホンマカイナ!

 最近やっと理解しましたが、、楽譜とはシナリオのようなもので、その通りに一言一句 違わないのが良い場合もあれば、方言に変えたり、間を取ったり、アドリブを入れたりで、 まったく違う表現を通して別の芸術性を引き出せるという事。
TAB譜や楽譜を音楽として再生するソフトなどもありますが、実際の演奏と楽譜等からの 再現では雲泥のさがあります。もっとも、楽譜通りに弾けて、それがいいなら人間の 奏者はいらないでしょう。
楽譜にしても、その演奏の全てを表記してあるわけじゃありません。タメや装飾音、ビブラート の程度など、書き表しようもないですよね。

 楽譜通りに弾けるということは、技術的な要素として大事であると思います。
最低限それができなければ少なくともプロにはなれません。そしてさらに、楽譜では表せない 隠し味の利いた演奏を聞かせてくれるから、大いなる感動を呼ぶんでしょうね。
できるものなら、そんな風に弾いてみたいものです。\(- -;) モシモシ〜!?

2004.12.21 記


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