微妙な・・・だけど・・・


 先日、シダー・トップ、コア・サイド&バックのローデンと、イタリアン・レッド スプルース・トップ、マホガニー・サイド&バックのシーガルの音を、じっくり 聞く機会がありました。
音色を文章で正確に表す事は困難なので表現は控えますが、それぞれが魅力的な 個性を持つ音であり、Martin社のそれとは大きく違うことが確認できました。
シーガルに至っては、形はMartinですが出て来る音はGibsonです。
もちろん自分が所有する他のメーカーも、その音色はMartin社のそれとは異なって いますが、Gibsonを除き、Martinをお手本として音が作られてるような感じが 若干あります。(^^ゞ
シーガルを弾いた後にMartinを弾くと、とても線が細く感じられました。繊細すぎて 物足りなく思える程です。音色が太いと言われるアディロンダック・トップの機種でもです。

 Martin以外のメーカーでは、低域に各メーカー特有の硬さが音色としてあるように 感じられます。
Martinの音は、あくまでも柔らかく低域の倍音が豊かに響いてきます。
これは録音しても顕著に表れ、安っぽい録音機材を使ってもよく聞き取れます。 低域の特徴なので、高域のようにカットされることがなく、影響があまり無い故かも しれません。
レコードやCDから聞けるMartinの低音は柔らかいんですよ!(*^ー`)
高域の音を聞いて、メーカーの区別はつけ辛いかもしれませんが、低域だけ 聞いてると判るような気がします。(~-~;)ヾ(-_-;)コラコラ

 そんな微妙な音の違い、ピックアップを着けて音を出したら、どこまで拾って くれるでしょうか?マグネット方式では弦の振動しか拾わないし、ピエゾ方式では 低音の再現は難しいし・・・・・、たしかにライブステージで拡声として利用するには 良いのでしょうけど、同時に多くの音色が失われてるような気がします。
さらにそこにエフェクターを沢山掛けたら、自然な世界に無い音になって、 前様が気持ち悪いっていうのも肯けます。

 以前に、昔の音源がデジタリーリマスタリングされて素晴らしい音になって 蘇った話題を書きましたが、元々の音が十分に良くなかったらそれもできません。
アコースティックギターの音、少なくてもスタジオで録音する場合は、高級なマイクで 余すところなく集録してほしいと思ってます。(^^ゞ


2005.1.12 記


< Back   |to Home|   |to Guitar Top| Next >