今更ながら


 バート・ヤンシュ氏の初期のアルバム「Rosemary Lane」を手に入れました。
デジタリー・リマスターされたUK盤CDですが、手元にあるXTRAのUK盤LPより、 ノイズはなく・・・当然か!(^^ゞ、情報量は多く、音の切れ、立ち上がりは比較にならない ほど素晴らしく、再度このアルバムの秀逸性を認識させられました。
LPも音質的に良好な盤は確かにありますが、プレスによっては最初から音がこもっている 物もあり、購入して家に持ち帰って聞くまで判らないので、ハズレがあってもどうにも なりません。聴いたら交換はできないし・・・・。
残念ながらXTRA盤は、当初から当りではなかったようです。(~_~;)
音がこもっていると、どうしても気になって聴く機会そのものも減ってしまいます。
そんな訳で、所持はしていましたがあまり聴いてませんでした「Rosemary Lane」

 自分にとって初めてのアーティストやその音楽を聴く時、曲を知らないわけですから何回も 聴くしかありません。
場合によってはBGMとして流して再生させ、最初は我慢して聴いてるようなところもありますが、 聴く度に「良いな!」と思えるところが増えてくるアルバム作品は、やがては「お気に入り」 へと育っていきます。
もちろん、そのアルバムやアーティストを聴くようになった最初のきっかけともいえる曲もありますが、 アルバムとしてはほとんどが知らない曲なので、全曲通して何回も聴いて、やっとその良さが 少しずつわかっていくような感じでしょうか。
アルバム・ジャケットが気に入って購入した場合や、興味本位で購入したアーティストの場合も、 やはり最初は我慢して聞くところから始まります。
音の良いアルバムは、聴く回数が増えて徐々に親しみが増して行きますが、 音が悪いと、1〜2回聴いただけで「ボツ!」となり、聴く気が失せてお蔵入りして、比較視聴の時にだけ 聴くアルバムになります、悪い見本として・・・・ヾ(- -;)コラコラ

 「Rosemary Lane」は1971のアルバムです。
映画「ファンタジア」もそうですが、電子デバイスが真空管主体であった時代に、 超高速半導体であふれる現代よりも、録音として優秀なものがあるというのも 不思議です。マイク録音の技術は、ちっとも進歩していない・・・・むしろ後退して いる・・・・のでしょうか。
「Rosemary Lane」を聴いた後に、最近の押尾コータロー氏のLIVEアルバムを 聴きました。両者を比較すると、LIVEの演奏や音楽は確かに素晴らしいのですが、 「音」はどう贔屓してもエレクトリック・サウンドとして聞こえてしまいます。
生演奏としては十分に楽しめる作品ではありますが、ギターはアコースティック・ギターの 生音ではなくて、ピックアップで拾ったエレキギターの音・・・なんですね。
高域の倍音成分が微塵もなく、欠落しています。
幸いにもプロのミキサーにより、トータルで音質が聴きやすく調整されてますので、 気持ち悪くなるような違和感はありませんが、アコースティックギターの音と言うには 高域のレンジが狭過ぎて、かなり抵抗があるような気がします。
大きな会場での演奏スタイルなので、しかたがないのでしょうけど・・・・・。
例えるなら、ピアノの演奏会において、電子ピアノを使って演奏されてるようなもの でしょうか。(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ



2005.2.14 記


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