小柄な年増
その昔、あるギター関連の会合で、ヴィンテージ・マーチンの00−18を試奏させて
もらった時、その低域の豊かさ、音の大きさに驚きました。その当時すでに、ドレッド
ノートのマホガニーモデルでサンタクルーズのVAを所有しており、低音が良く鳴るので
自信を持って会合に持参したのですが、その6弦の低音よりはるかに豊かに鳴る
00サイズの低音に度肝を抜かれたものです。(〇o〇;) !!
また、音がでかいだけじゃなくて、しっかりと枯れた乾いた音が出ていたんですね。
カラッカラとした非常に気持ち良い音が・・・・・(^。^)
アコギ関連の雑誌におまけで付いてきたCDにて、Gibsonの最近の機種の音を
自宅のオーディオ装置で聴いたことがありましたが、その時の表現として、
「印象としては音が若いです。」と、どこかのBBSで申し上げたことがありました。
"r(^^;) ポリポリ
この「若い」と言う表現ですが、自宅にあるカントリーウエスタンと比較して、
出て来る一音一音の音色に伴う倍音が非常に少なく、良い意味での、弦鳴り
だけの純な音に聴こえてくるのです。
わかりやすく例えるなら、デビュー当時の歌手の声と、十数年経ってからの歌声の
違いといいますか、そんなニュアンスですね。
若い頃は艶々していたものが年を経るのと同時に段々と失せていき、代わりに
人生経験とも言えるような重みが徐々に増していって、歌声を聞いただけで
説得力があるような、そんな感じの音色の違いです。
0や00はボディが小さいので自宅での練習用・・・・・・なんてことはありません。
おそらく、自分自身で体験してみるまで判らないことかもしれませんけど・・・、
下手なドレッドノートなら、よほどこれらのボディサイズで良く鳴る個体の方が
バランスは良いし、音はでかいし、弾きやすいしで、優位にあるといえます。
そんな完熟?した00−18、1本欲しいところです。(~-~;)ヾ(-_-;)オイオイ
数十年前、フォークソング・ブームのころ、国産で000や00のような形をした
「フォークギター」と呼ばれる機種が、比較的安い価格、当時の売値で¥10000
〜¥25000程度で市販されていましたが、ヴィンテージの00−18とは、まさに
「似て非なるもの」でしたね。(´ヘ`;) ハァ
2005.4.13 記
< Back
|to Home|
|to Guitar Top|
Next >