木目あれこれ


 同年代の同じ機種であっても、トップの木目は異なります。
サイド&バックがマホガニーで木目がよくわからないOMC−18VLJにおいて、 ヤ寿司様所有のものと、拙宅にあるもので、アディロン・トップの木目はまったくと言って いいほど違います。
で、音はどう違うのか比べれば、違うといえば微妙に違うのかもしれませんけど、 ブラインドテストで聞き分けられるものではない極わずかな違い・・・かもしれないレベルです。(^^ゞ
木材で作るギターですから、一本一本で材料が異なるのは当然のことで、 本来なら個体差としてそこで音の違いが出て来るのでしょうけど、ほとんど わからない程度に製作できる量産メーカーの製造技術には、凄いものが あると驚かされます。(°o° )!

 人によっては、この木目を非常に気にされる方もいらしゃいますが、私的には 音響的に秀逸であれば、どうでもいいと思ってます。
ドク・ワトソンのように目の見えない方が、ギターを選ぶ時に木目を気にされるとは 考えられませんし、サンバーストや色付き仕上げであったりすれば、トップの木目に ついてはほとんどわかりません。(-_-)ゞ゛
例えばD−18GE、木目に関しては贔屓目にみても「良い」とは言えないでしょう!
しかし、その音質、音量については、音を聞いたことのある多くの方が「良い」と 認識されてるんじゃないでしょうかねぇ?

 トーンウッドとして同等であるという前提条件がついてのお話になりますけど、 木目による音の違いは確かに存在すると思います・・・が、その違いは他の要素、 例えばブレイシングやブリッジプレートの形状、素材によって変化する方が はるかに大きく、その誤差の中に消えてしまうような「大きさ」でしかないのでは と推測しています。
トーンウッドとして別個のものであれば、まったく同じ木目であっても音色が異なる のは理解できますよね。(^^ゞ

 トップ材についてもさることながら、二次的要素としてサイド&バックがあります。
こちらも材料の違いから始まって、同じ素材であっても板目、柾目とあり、好みも 千差万別です。
音の90%がトップで決まるとして、サイド&バックの影響は「音の味付け」程度と 想像しますが、この味付け加減、めちゃ深いですねぇ・・・・α~ (ー.ー") ンーー


2005.5.9 記


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