アコースティックなライブ


 「 114. PAとSR」でも触れていますが、できるだけ電気的な臭いを感じさせず、 普段耳から聴こえる楽器の生音をそのまま拡大したようなライブはできないかを、 自分のテーマとしておりました。
ライブを開催し、そんな音作りに挑戦してみると・・・、見事に出来ました。(^○^)
先日開催された「アコースティック・オムニバス」まさにそんな生音のする ライブコンサートです。
出演者の方々もライブ経験が豊富な方ばかりで、あちこちのライブハウスで 演奏されてる事が多い猛者の皆様ですが、このような目標で音作りをされているライブ ハウスなど、あまりないでしょうから、多少とまどったのではないかとも思います。 (f^^) ボリボリ

 何年か前、ライブもできるお店で、天上よりぶら下がってるPAスピーカーから出て来る BGM音楽を聴いた時、その、あまりにもひどい音質に閉口したことがあります。
歪みだらけで聴いていて気持ち悪くなりました。(~_~;)
耳というのは不思議なもので、普段良い音を聴いてないと、聴こえてくる音が良いのか 悪いのかわからない場合があります。
ソムリエさんが味覚を鍛えるために、普段から良いワインを飲んでいるように・・・・
良い音のするギターを普段聞いていれば、悪い音のするギターは瞬時でわかりますし、 ピアノであっても同様です。
ピュアーな歪みのない音を聴きつづけていれば、歪んだ音など一聴瞭然!ヾ(-_-;) オイオイ
あのような、BGMで掛かっていても嫌悪感を感じるような音を、ボリュームを上げて かけたら・・・・・(>_<)
とまあ、「 123. PAスピーカーは」でも書いてましたね。(^ ^;)ゞ ポリポリ


 なぜ実現できたのか?
考えられる要素をいくつか掲げて見たいと思います。
まず、音量的に無理をしていないこと、耳をつんざく轟音はいりません。会場内に 十分に行き渡るだけの音量があれば良いのです。スピーカーも当然 それに合った大きさのものを選んであります。
フルレンジスピーカーを主体としていて、2ウェイや3ウェイになってる場合の 安物の内蔵ネットワークの影響を受けないこと。
パワーアンプも出力が大きいだけの安価な製品は使用せず、表記上のパワーは 少なくても音質的に優れたものをスピーカーに合わせて選定していること。
オーディオマニアでないと知らないことかもしれませんが、パワーアンプは カタログ上の最大出力の時に歪みが最小になるように作られてます。
無用にパワーが合っても、小さい音で慣らしてる場合は歪みが多いんですね。
かといって、あまりにも余裕がないのは困りますが・・・・(~_~;)
この他に、床面を1mコンクリートで固めた強靭なステージであるため、床からの 共振の影響をまったくといって良いほど受けない、オーディオ用として使用している モニタースピーカーJBL4344と、それをドライブするための、それなりの マルチアンプとネットワークの基本特性がカバーしてくれたものだと思います。
スピーカーケーブルも専用の3.5スケアーのものを採用してますので、安物の 平行コードとは違うでしょう!PAを行う方で、無知なのかマイクケーブルで スピーカーを結ぶ?な方もいらっしゃいます。(~_~;)

 やさしくふわっと聴こえてくる、アコースティック・ギターの生音のようなライブ、良いものです。
感動して涙が出るのも頷けますよね。(^○^)

2005.10.12 記


< Back   |to Home|   |to Guitar Top| Next >