相対比較から


 Aというギターを弾き始めてから一定の時間が経過した後に、Bというギターに 持ち替えて弾くと、どうしても最初は違和感を覚えます。
Aの音に耳が馴染んで、それがその時の自分の標準になってるんですね。
特にBが悪いというレベルではないのですが、Aと比べて・・・・・という無意識の 比較を耳が勝手に行ってるんです。
持ち替えた瞬間に、音が濁ってるなとか、低域がイマイチだな〜とか感じるのですが、 続けて弾いてると、またそれが標準になってきて徐々に違和感が消えていきます。
一定の時間が経過した時には、何の違和感も無くBも良いなと思う次第です。
ただしこれは、AとBが楽器として大差なく均等してる場合ですね。

 ではAとBで、その性能に大差がある場合は・・・・。
この瞬時に持ち替えた時のギャップが非常に大きくなります、例えばサンタやコリングスを しばらく弾いた後に、10万円そこそこの合板ギターなど弾くと、幻滅のあまり、それを 放り投げたくなります。(>。<)/ ⌒-~ ポイ!
比較するものによってはMartinでも投げたくなる場合もあります。(~-~;)ヾ(-_-;)コラコラ
不思議なもので、悪いものに馴染んでから良いものを弾いてもそれほど良いとは 感じないのですが、良いものに馴染んでから悪いものを弾くと、瞬時にわかるようになります。
その差が歴然と判断できるようになると、もう「値段の割には・・・」なんて言ってられなくなるんですね。
このような経験を多く積むと、だんだん普通のギターでは満足しなくなってきて、 ヤクザな「病気」の道に入り込みます。おそらく、こちらをご覧になるような方は、もうすでに深みに ハマってしまってる方が多いんじゃないかと・・・・(^^ゞ
最高級なワインの味を覚えてしまったら、¥400のワインは飲めない!?(~_~;)
我が家では日頃の晩酌は¥380のワインです。ヾ(- -;)コラコラ

 楽器屋さんに並んでる高級な機種群、その中でも昔あこがれだった「Martin」というロゴの 入ったギターが普通に見えてきて・・・・、場合によってはD−45がガラスケースの中で 展示されていても興味を示さなくなったりします。f(^^;) ポリポリ
大手楽器店の新品陳列品に興味がなくなってきたら「病気」の進行第二段階でしょうか?
最近の新品よりも、中古やヴィンテージものに興味が湧いたりします。
手工作家の品物を探すようになったら、もう最終段階で手遅れですね。(゜゜;)\(^^;)コラコラ
奥様や御家族様に御配慮の上、家計崩壊なさらない程度にお楽しみください。
ただ、M社製品と違って、音は良くてもセールスバリューや以後の値上がりは低くなります。

 良いギターの音、知らないという事は「幸せ」なことなのかもしれません。(~-~;)ヾ(-_-;) オイッ!


2005.10.31 記


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