Tバー・ロッドだった
ネックを新規に製作して交換したことでみごとに甦ったDー20S
(D12−20)ですが、その12弦時代のネックはめちゃくちゃな
改造が施されてました。(~_~;)
1965年製造の機種ですから、本来ならばTバー・ロッドがネックに
組み込まれてるハズ・・・・、たしかに分解したネックからは、その
形跡はありましたが、実際に入っていたのはアジャスタブル・ロッド!
(_□_;)!!
まあ、それでもまともな改造の結果であれば、使えない事はなかったので
しょうけど、楽器をよく知らない木工職人が施行したようで、理論に適って
いません。(-_-;)
ボディ全体からも、傷をパテで埋める技術やその仕上げは見事でしたが、
今回の改造にあたった職人様のお言葉を借りれば、一目でわかる
いい加減なフレット装着だそうで、素人眼でもハイポジションにてピッチが
合ってるようには見えません。(>_<)
アジャスタブル・ロッドも、サウンドホール内に調整用の六角孔等を
持ってくるなら、ボディ上の指板のすぐ下側あたりに配置されるハズ
なのですが、なんと堂々とネックブロックを貫通して、裏板から2/3程度の
位置に取付られていました。
なので、指板を外さなければネックが抜けない状態で、どうせそこまで
するならと、丸ごと差し替えになった次第ですが・・・・、指板を外されて
出て来たアジャスタブル・ロッドにはストローがかぶされてました。
ナンノコッチャ・・・ヽ(゜Q。)ノ?
元々のTバーの取り付け溝を加工して取り付けたのでしょうけど、
その付け方も正しくありません。アジャスタブル・ロッドなら、弓の
ようにRを描いてネックに仕込まれなければなりませんが、付けてあった
形跡では真直ぐです。これじゃ調整を行ってもネックに圧縮の力が掛かるだけで、
順反りを矯正する方向には働きません。ウーンo(;-_-メ;)o
アジャスタブル・ロッドの作動原理を知らない方が加工されたんでしょうね。
そんなネックに12弦を張れば反るのが当たり前で、ロッド調整をしてもネックに
無駄な力が掛かるだけであり、究極はネックかロッドを壊していたでしょう。
芸術的にも美しいネックに差し替えてもらって、良かったぁ〜。(^^ゞ
2005.12.14 記
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