spirit
「スピリットは1969年で終わってます」とは、かのイーグルスの名曲、
「ホテル・カリフォルニア」の歌詞の中の一節ですが、この言葉にやけに
重みを感じる時があります。
歌詞の中で、スピリットという単語が「酒」と「精神」の両方を表す意味を持ち、
特に後者がこの曲のテーマとなってるような気がするのですが・・・。
ビートルズもサイモン&ガーファンクルも70年には解散しました。(>_<)
自分にとっても70年代は、軽薄短小で増産が行われてたイメージがあります。
フォークブームでギターが売れるようになって、メーカーは大量生産体制に入り、
スピリットをなくした量産品が氾濫して、巷にあふれていたような・・・?。
その時代を懸命に過ごしてる時にはわからないかったのですが、今となって振り返ると、
つくづくそうだったような気がします。
70年代からはトランジスタ、半導体の時代です。それ以前は真空管でした。
真空管としての技術が成熟した時に、新しい素材「半導体」に入ったのです。
これにより、確かに時代にマッチしたレンジの広い、スピードアップには貢献
できたのでしょうけど、失ったものも多くあるかと思います。
たとえばLPレコード、けして音域はワイドとは言い切れませんけど、
60年代に録音された名盤と呼ばれるブルーノート盤などの作品、音として
たまらなく魅力的です、クラシックにおいてもデッカやコロンビアなどのUK盤、
背中をゾクゾクさせる音質を聴かせてくれます。これらに比べて70年代以降のLPでは、
音に魅力を感じさせてくれるものに出会う確率が非常に低下しています。
ライブ、当時の表現ならコンサートもそうですね。今のようにモニターSPもなく、
アコギのピックアップなどもないマイクオンリーでした。S&Gの1967年の
ライブもまさにそんな感じですが、今その音源を聴いても、伝わってくる物は
多いかと思います。当然音響機材は全部真空管でしょう。
1940年の映画「ファンタジア」にしても、その音の素晴らしいこと!(゜o゜)
需要が多くて売れる時代の楽器作りはどうだったんでしょう?
何にもせずともバックオーダーが貯まる時代でしたから、完成度を上げるための
追及や探求というものはできなかったでしょうね。
作っては売り作っては売りですから、まともなメーカーでも品質を維持するだけで相当な
労力を費やしたかと思えます。まともじゃないメーカーは手を抜いた?(゜゜;)\(^^;)コラコラ
自分の好みでは、大量増産が始まる前の68年以前の楽器に魅力を感じます。
それ以降ではどうもスピリットが無いような・・・(-_-)ゞ゛\(- -;) ホント?
しかし・・・・・・・・・どんなにスピリットのある良い製品であっても
↓ 古い電気製品はもう買うことも売ることもできなくなります。(>_<)
http://www.gsr.jp/irs_sbiz/special/pse.htm
2006.2.8 記
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