S Before G


 海外での正式タイトルは、『Simon Before Garfunkel』
邦題は『ポール・サイモン・ソングブック』
その昔、オン・タイムで最初に発売されたLPのモノラル盤を入手しました。
その後にオリジナル・ジャケット写真を使った擬似ステレオ版も発売され、最近になって CDでも復刻再販となり、なんだかんだで全部持ってるのですが・・・(^^;)ゞ イヤー

CDとLPでジャケットが裏表反転!(~_~;)

 S&Gファンであれば言わずと知れた、過去に幻の名盤と 呼ばれたポール・サイモン氏のファースト・ソロ・アルバムです。
何が幻かというと、その昔、主に日本だけで一定期間のみ発売していたようで、 実際に、海外の店ではどうだったのかは知る由もありませんが、 売られてなかったということになってます。(^^ゞ
しかもその内容、初期のS&Gのヒット曲を、ポール・サイモン氏が彼の弾く ギター1本だけで、アルバム内の全ての曲をスタジオライブであるかのごとく、 歌ってるところが凄いのです。
前後して発売されたS&Gのアルバムは、ガーファンクル氏とのデュエットは言うまでも なく、リズムセクションやエレクトリックな装飾、場合によってはオーバーダビングも 加えられ、繊細な仕上がりとなってるのと比較して、あくまでも一人だけでのラフな 演奏&歌いきりなのです!
そのメッセージ性はあまりにも強く、その強さゆえに海外では発売後に回収されたとか・・・?
解説等によりますと、ちょうどそのころはS&Gのファーストアルバム『水曜の朝午前3時』 を発表したものの、大した反響も無く失意の元に単独でイギリスに渡り、デイビー・グレアム、 バート・ヤンシュ、ジョン・レンボーン等と交流を暖めていたとの話もあります・・・?
その影響か、バート・ヤンシュ氏のファースト・アルバム、邦題:『若者の不思議な世界』と 比較しても、非常に共通項が多いように感じられます。『キャッシーの詩』など、その 典型的なものではないでしょうか?(^^ゞ
かの名曲『ANJI』も、この頃レパートリーに加えられたのでしょう。そしてS&Gとしての 次作の緊急作成アルバム、『サウンド・オブ・サイレンス』に治められた!・・・。

 ご存知の方も多いかと思いますが、このアルバムについて非常に秀逸な解説が ありますので下記にURLをご紹介します。ご興味にある方は是非一読くださいませ。

http://www.musiker21.com/songbook1.html
http://www.musiker21.com/songbook2.html



2006.4.18 記


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