Gの功績


 この場合のGとは、ゴルゴ13でもゴジラでもなく、S&GのG、アーサー・ ガーファンクル氏のことです。f(^^;) ポリポリ
S&Gとしての楽曲のほとんどはS:ポール・サイモン氏の作詞・作曲による ものであり、ライブにおけるギターの演奏も彼が行ってますので、彼らのアルバム 作りでもポール・サイモン氏が主導権を握り、主体となってアレンジ、編曲などを行い、 作成していたと思い込んでいました。
ガーファンクル氏はただ美声で歌が上手くて、相棒としてのボーカル&ハーモニー担当 だけと感じていた方も多いのではないでしょうか?
最近はマリファナの所持で2回も逮捕されたりと、本業以外で話題を振り撒いて ます数学の博士でもあるG教授、実際のところ、S&Gの音作りにはけっこう 積極的に参加していたように思われる節があります。

 S&Gが解散してからそれぞれがソロアルバムを出しましたが、古くからS&Gの ファンで両者を聴いた方は、その出来栄えの相違に「えっ!」と思われた 人も少なくはないでしょう?
私もその一人でしたが、Gの方がS&Gのアルバムらしく聞こえたのです。
Sの新作は『ポール・サイモン』、Gのそれは『天使の歌声』という邦題が ついてました、Sの方はそれまでの流れとがらりと変わって、ブルースやレゲエ、 南米の民族音楽などが融合されたような、聞いた事の無い独自の世界を作り あげている印象で、ボーカルも多重録音することなく、ソロのバリトンとしてすましてる 曲がほとんどだと思います。
これらを比較すると、Gの方はS&Gそのまんま!Y( ・□・ )Y エッ
例えば『悲しみのウィロー・ガーデン』、多重コーラスに対位法で歌うガーファンクル氏、 うら悲しい和音が響き渡るサビのコーラスなど、『スカボロー・フェア-』そのままって 感じしませんか?
『ひとりぼっちのメリー』の編曲はいかにもS&Gのソレを感じますし、スリーフィンガーの ギターはポール・サイモンが弾いてるんじゃないかと思ってしまいます。
一応、この曲の参加ミュージシャンのクレジットを確認しましたが、アルバムとしてP・Simonの 名前はあったものの、この曲に参加してるとまでは記載がないので、何とも言えません。(^^ゞ
この他にも『水曜の朝午前3時』に集録されてる『べネディクタス』のような 響きの曲もありますし、それまで聴いてきたS&Gらしさが、あちこちに ちりばめられてる印象でした。
ということは、S&Gとしての音作りにも、ただ単に歌だけ唄ってただけじゃ無くて、 編曲やアレンジなど、ガーファンクル氏がかなりの部分で関与してたと考えられる のですが、いかがなもんでしょ?
数学博士、それも専門は幾何学ということからも、バッハの対位法に見られる 幾何学模様的な和声を身に付けていたのでしょうか。奔走でワンパク坊主なポール・ サイモンに対して、緻密で完全主義のアート・ガーファンクル、そんな印象を新たに 持ちました。(^^ゞ


 余談ではありますが、中学生の頃、その名前が『アーサー・ガーファンクル』なのか、 『アート・ガーファンクル』なのか同級生と議論になったことがあります。
今なら『Arthur』を略して『Art』と読んでるのがわかりますが、あれこれの本に アーサーと書いてあったとか、レコードではアートだとか、むきになって張り合った ものです。(-_^;) はぁ〜


2006.4.29 記

2006.5.1 追記


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