高いものだから・・・・


 店頭で数十万円する高級ギター、それを購入すると、やたらと 「高いものだから・・・・・・」と完璧を期待する方がいらっしゃいます。
塗装面にチェッキングと呼ばれるヒビが入ったから・・・・。
ボディのトップがちょっと膨らんだから・・・・・。
ネックが反ったから・・・・・。
フレットの隅っこが浮いて引っ掛かるから・・・・。
保障期間中にもし故障が発生したら、修理ではなくて新品と交換してくれとまで クレームを出したがる人達。
自分で使っていて、弾きキズが着いたり、ぶつけて凹んだりしたら大変、 元通りに完璧に修復できませんか?とまで問い掛けたりもします。
そんな方達の言い分は、有名メーカーの高級品なのだから、不具合は あってはならない!・・・・・・・と。

 あくまでも楽器であり、メーカーでは製品の見てくれだけを継続保証するために、 高価な価格を設定してる訳ではありません。
製造工程で掛かった費用に、輸送費用や、工場やディーラー、小売り店の利潤を 載せて、それに以後の保証等に掛かるであろう経費や営業経費、宣伝費を上乗せして、 価格を設定してるに過ぎないのです。
高級品だから完璧であり、使用後の経年劣化まで保証するとは言ってません。
高かろうが安かろうがあくまでも楽器であり、消耗したり傷が付くのが嫌なら、 弾かないでコレクションとしてショウケースにでも入れてしまっておく事です。
温度湿度の管理もできるエアコンでも備えれば完璧でしょう。
キズが付くのが嫌なら、他人は基より自分でも絶対に弾かないのは あたりまえで、弦など張ってもいけません。
もちろん、他者には触らせない事。人に見せて自慢などしてもいけません。
保有してる事を誰にも話さずに、こっそりと黙って保存していましょう。
そしてお宝を確認する時は、周囲に人が誰もいないのを確かめてから、 ケースから楽器を取り出して、ニターリ、ニターリと涎を垂らして・・・・
(~-~;)ヾ(-_-;)オイオイ、ガマノアブラウリジャナインダカラ・・・

 とまあ冗談はともかく、他人に弾きキズを付けられるのを嫌うなら、よそへの 貸し出しなどは絶対にしないことですね。
もし貸し出すのであれば、最低限として、最悪は返って来ないこともあると 覚悟の上貸し出しましょう。その覚悟が出来ないなら、貸し出しはせぬ事 ですよね。

 しかし・・・・・、超高級品を何本も預かってるなぁ〜我家。(^^ゞ

 一ノ関にあるジャズ喫茶『ベイシー』のマスターでもある菅原氏の著書に、 「借りた物が気に入ったなら返さなければ良い!」とありますが、正に 名言−迷言です! (~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ


2007.7.11 記


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