転売
我が家においては、どんなに高価な楽器を購入したとしても、入手した時点で
単なる自分の道具となってしまいます。楽器としての管理はそれなりに
行いますが、高価だからより丁寧に扱うとか、チープな環境では使用しない
などはありえません。手に入れてしまえば只の楽器として、高い物を
抱えてると言う意識もなくなり、ホイホイと
コキ使います。"r(^^;) ポリポリ
いくら大事に扱っても、もし事故や火事にあえば瞬時でその価値が無くなる
可能性もありますので、お互いに生きてる今の瞬間瞬間を楽しんでいたいのです。
しかし、日本においてはこれはあまり通用しない考え方のようで、一般的には
『高価な品物を買ったのだから、より丁寧に扱う』になるようですね。(^^ゞ
また、購入される際も、『高価なものだから・・・・』と、たとえ中古を購入された
場合であっても延々とクレーム処理でお願いしたり、場合によっては長期使用後に
返品を強いる方もいらっしゃいます。(~_~;)
以前に輸入販売も手がけていた某御大より、試奏の時の傷の発生について、
USAにおいては楽器として扱われ多少の傷は目をつぶるけど、日本では高級家具の
ように、とにかく傷をつけないように注意を払ってると、USAと日本国内での扱いの
違いを教わりました。USAでは購入時に多少の傷があっても、それも楽器という道具の
一部として受け取り、文句を言う方はほとんどいないそうです。
たしかに・・・、車の扱いなどを見ても、日本ではブーツですが、USAでは
スニーカーか下駄ですよね。細かいことは気にしない気質なのかもしれません
けど・・・・?
自分の場合、もし購入して入手してしまえば、不具合等が発生したとしても、
腕の良いリペアーマンに預けて、可能な限り最良の調整をお願いしてすべて
自己責任で終わります、店に云々は申しません。(^^ゞ
製作された方の意図や品位を保てる限り、好きなようにカスタマイズするのも
良いと思いますが、いかがなものでしょう?
楽器の扱いの中で、リセール・バリューということを考えて、一切オリジナルから手を加えない
方もいらっしゃいますよね。
コレクターと呼ばれる方がこれに該当するのでしょうか、まあ、コレクションとして
扱うのも趣味のひとつなので、別に悪い訳ではありません。
しかしですね、投機対象として楽器を扱うようになると、まるで株か何かの
ようで一抹の寂しさを感じます。
先日逮捕された某有名ファンドの代表、「金儲けは悪いことですか?」と記者会見で
世間に問うておりましたが、私個人の見解としては、「悪いことです!」とお答え
したいです。(゜O゜)☆\(^^;)
お金というエネルギーを溜め込むことばかりに夢中になって、人間としての大事な
何かを失ってはいなかったでしょうか?
行動を起こした結果としてお金が付いてくるならいいのですが、お金を儲けるためだけに
動いてるのでは、なぜか本末転倒してるように思えてならないのです。
あくまでも結果であり、手段でも目的でもないのでしょう。(^^ゞ
ギターという楽器についても、長いこと使い込んで使い込んでボロボロになって、
手放す時期が来た時に売りに出したら、それなりに高く売れた・・・・というのが良いですね。
ただ高く売るためだけに、保有していたくはないです。
2006.6.12 記
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