D-18Authentic


 できたてで入荷したばかりのギターの音を、あ〜だ、こ〜だと文章で 書いた所で、慣らし運転の終わっていない車の試乗評価みたいで的確である はずもないのですが・・・・(^^ゞ
楽器屋さんで試奏して、もし持ち帰れる条件が整ってるなら、必ず連れて帰って しまう機種ですね。(^〜^;)ゞ
新品でありながら、爆音です!
これからどんどん変わって行くのでしょうけど、育つとか育たないとか、そんな 次元を通り越して、まっさらの新品なのにとことん豪快に鳴ります!w(°o°;)w
音質はMartin特有の柔らかさを備えながら太い男性的な響きで、6本の弦 すべてのバランスも非常に良いです、良く鳴るD−28のマホガニー版みたいな、 マホガニーのサイド&バックを感じさせない暴れん坊くんです。
目をつぶって試奏して、ハカランダだと言われれば信じちゃいそうです。

 瞬時に他の機種と相対比較をしてみましたが、似たような機種であるサンタ クルーズのVA、まったくおとなしく感じてしまいます。(~_~;)
D−45GE、基本的に1937年仕様であり共通項も多いのですが、残念ながら ちょっと弦が死にかけていまして、比較すると45GEの音がこもって聞こえます。 後で弦を交換してから再度比較してみましょう。
D−18Aのオーナーさまからお預かりしてる、メリルC-28ブラジャー ・・・・じゃなかった、ブラ尻アン、(~-~;)ヾ(-_-;)コラコラ、鳴り方としては似てる 部分が感じられますが、D−18Aの方が骨太で、C−28にあった弱さ的な 要素がまったくありません。
65年のD−20、高音域では多少の共通項がありますが、低域での 音色や迫力は全然違います。D−18Aでポール・サイモンのアンジーを弾いても、 あの音色にはならんでしょう。
50〜60年代の18系の音色とはかけ離れてる感じがします。
ちょっと聴いてみて・・・と前様に確認しましたが、さすがに



     「ボツ!」



とは言いませんでした。(^。^;) フウ



総じて、D−18GEをパワーアップしたような印象でしょうか、 すべての音楽ジャンルにおいて使えるギター、もちろん、叩きにも良いです!(^^ゞ

 ペグの具合もいいですね、もしかしたらウェバリーよりも感覚的には 良いかもしれません?ウェバリーの3連ペグを使ってるD−20のそれと、 同等かそれ以上の使用感でした。ギヤ比も小さいのでしょうか、かなり シビア-にチューニング出来ますが、ナットの方がまだ馴染んでないのか キンキンと音がします。
D−45クラスの定価をつける楽器ですから、コストダウンでゴトーを 選択してる事はないでしょう・・・?、もしかしたら特注のペグかもしれませんね。 以前のサンタクルーズについていたものとは、その精度は雲泥の差です、しかし、ノブの 形状から、ちょっと使い辛く感じる部分もあります。

 ボディバインディングは黒一色のセルでベッコウ模様ではありません。
ネックは真直ぐで仕込み角があるようにはみえません、また、指板の 裏側も最近のAJタイプのように、ネックブロックがL字型には なっておらず、歴史ある作り方を踏襲しているようです。



 手を入れて確認しましたが、ブリッジプレートも小さい物のようで 六角形でした。
サイドの内側には割れ止めテープがぺたぺたと貼ってあります。
GEと違うのは、ブリッジピンに溝は切ってありません、ブリッジ側に溝が あります。重量もサンタのVAは1.8Kg程度でしたが、こちらは1,95Kg くらいあります、150gの差は持った感覚では大きいですね、 Tバーによる増加分でしょうか?


 しかし、良いギターですね!見た目に美しいのですが、装飾は18系なので、 オープンバックの安物風のペグもあり、素人眼には絶対に高価に見えない でしょう。普通の奥様になら、¥30000と言えば通じます・・・・当然、前様には 無理!☆(゜o゜(○=(-_-○・・・・。
あんまり気に入ると、オーナーさまに渡したくなくなってきます。
お預かりしたお金をそのまま返して、無かったことに・・・って┐(-。-;)┌ヾ(-_-;) オイコラ
気をつけなくちゃ・・・!

 18系はこれで3本目のオーナーさま、18系でありながら購入金額が その都度大幅に上昇してるようですが・・・絶対的に高価でも相対的には 安くて良いものを・・・・・いや〜買物上手ですねぇ〜。


2006.6.28 記


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