ライブの目的


   今の時代、猫も杓子もライブ演奏できる環境下になってるような気がしますが、 あちこちで素人さんのライブを聴いてみると、まあ個人的な感じ方ですが、発表の場 として、単なる自己満足で終わってる方が多い様に思えますかねぇ?
自宅でPA機材を通して演奏するってことはまず無いので、ライブ演奏が出来る機会 や場所があれば、とりあえず出演してみて自分達の演奏を楽しむって感じでしょうか?
それでも良いかなとは思えますが・・・、そんな方たちが、とあるライブ会場にて オムニバスに出演される条件下、出演者の一員として最初から最後まで全部聴かな ければならい場合があったら、聴く側にとっては一種の拷問でもあります。
自分にとって好きな音楽が上手い演奏で聴ければこの上ありませんが、好きでもない 音楽を下手な演奏で延々と聴かされるんじゃ、たまったものじゃないのですよ。
特にライブを進めるにあたり段取りの悪い方、演奏してる時間より段取りしてる 時間が長いんじゃシラケちゃいますよ、自分のステージくらい、段取り良く進め られるように下準備してきてくださいな。
基本的にはお客さんがあってのライブなので、演奏者はまずお客さんを楽しませる、 お客さんに観てもらう、聴いてもらう事を第一優先に配慮して、ステージを進行 しなければいけないと思うのですよね。

 まあそんな思いがあるので、自分たちのユニットであるトコちゃんバンドは、 ライブで聴いて下さる方に、演奏を通して何かしらの感動をお伝えできるように ならないかと、常にあれこれと試行錯誤しております。
オリジナル曲かカバー曲かもよく議論されますけど、その昔のポプコンの本選会に 選ばれるような優れたオリジナル曲なら良いですが、あちこちからパクって それなりにまとめられたオリジナル曲じゃ、歌ってる本人しか知らない楽曲でしか ないし、聴く方からすればほとんど初めて、それでもライブで観てるお客さんに 感動を与えられるような演奏技量や曲の良さがあれば大したものですが、ほとんど の場合で玉石混合というか、実際は、石、石、石、石、宝石らしきもの、石、石、 石、石・・・・・みたいな確率で、宝石レベルだったらインディーズからデビュー して、やがてはメジャーと契約してますよね。少なくてもアラフォー以上の おじさん、おばさん連中の演奏の中では、石しかないのが実情でせう。
そんな理由ゆえ、平均年齢64歳のトコちゃんバンドとしては下手なオリジナルを 発表するよりは、どなたでもご存じな有名な楽曲を、観客の皆様と口づさめた 方が良いと考えて、70年代のフォークソング、もはやちっともニューじゃ 無くなった、当時のニュー・ミュージックと言われる楽曲を、オリジナル曲の レコード演奏を基準として、4人のメンバーでライブ演奏できるように編曲して 歌ってるのであります。

遠い昔の中学生のころ、卓上のレコードプレーヤーも持っていなかった時代、 サイモンとガーファンクルの『コンドルは飛んで行く』をラジオで聞いて、 その歌声、ハーモニー、楽曲の良さに感動を覚えたことは忘れられません。
あの安っぽいトランジスタ・ラジオのスピーカーから聴こえる、AMラジオ放送の 音でもゾワッとするほど感動したのですからね、それから20年くらいの年数が 経って、運転してる車のラジオから流れてきたマライアキャリーの『ウイズアウト・ ユー』、またもやゾワッとしてしまった経験も忘れません。
人はメロディと歌だけでも十分に感動するものだなと・・・・
であれば尚更、下手なオリジナルではなくて、すでにミリオンヒットとなってる ような、あるいは心のどこかに引っかかってるような、お客さんが知ってる名曲を 演奏した方が、良いんじゃないかと思うのですよね。

 トコちゃんバンド、基本はトコちゃんのボーカルを中心にアコースティックで シンプルな演奏を心掛けるようにしてます。去年の暮れからタミーが参加してくれ たのでツインボーカルも出来ますし、コーラスが厚くなったのは確かです。
ひろりんが魔法のキーボードで様々な音を作ってサポートしてくれますし、 アコースティックギターの名手でもあるので、各名曲におけるリードギターの 正確なコピー演奏での再現性も可能ですが、イメージを優先に編曲する場合が 多いです。
基本は、聴いていただける音楽を、感動を与えられる演奏を・・・・・、できたら 良いなと思ってバンド活動しておりまする。


2023.4. 6 記


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