ツバサソース
実家は地元の町で一番古い洋食店でした。
創業は大正八年で、熊谷の資産家の放蕩息子だった祖父が旧市街で開業した
そうな。
現在も家の中にはその当時の、鏡が入ったカクテルバー用の棚や、電球用の
ガラス照明カバーが残ってたりします。
戦後は進駐軍ご用達のレストランに指定されたとか、亡くなった母が
当時のロマンスも含めてよく語っておりましたね。
まあそんな洋食屋だったので、メニューにカキやとんかつなどの揚げ物もあり、
それに一番合うソースを捜した結果、今回のタイトルでもあるツバサソースが
一番美味しくて、それに決定したと・・・。
昔から取引のある近所の酒屋さんから購入してて、10数年前までは一升瓶で
購入しておりましたが、扱う販売業者の変更で名前がサフランソースに変わり、
その後にプリンスソースと変更されましたが、数年前に扱ってる商社が
倒産して酒屋さんでも購入できなくなってしまいました。
子供のころから馴染みのあるソースで、ず〜っとそれで育ってきたし、
スーパーで売ってるような大手メーカーのそれとは味の次元が全然違って、
まったく代替えにはならないんですよね。
前様も息子どんもすっかりこのソースに慣れてしまって、一般の市販品を入手
しても不味いと文句を垂れます。
これはいかん、何とかせねばと、今時なのでネットで探してどうにか購入でき
ましたが、その在庫も終わりそうになった先日、再度注文しようとネットで
探したのですが1.8リットル入りがヒットしません、あるのは300ccの
小瓶で価格が¥658,送料が¥700とか、定年退職した身ではとても
購入できるような品ではございませぬ。
消えてしまったのかプリンスソース?
幸なことに、プリンスソースの成分表示のラベルに製造元:高橋ソースと
あったので、その名称で検索したら沢山出て来るじゃありませんか!
さっそくウスターソースの1.8リットルを¥1380で発注、さらに高橋
ソースで『ソースかつ丼のたれ』なんてのも出てたのでこちらも注文。
同じ日にポチしたけど『ソースかつ丼のたれ』の方が早く配達されたので、
昼食にソースかつ丼を拵えてみることに。
残りのプリンスソースと『ソースかつ丼のたれ』で味を比べると・・・
なんとほとんど同じ味!!! 、どちらかというと『ソースかつ丼のたれ』の
方がちょっと濃くて甘味が少し感じられる程度の差ですな。
『ソースかつ丼のたれ』のラベルにはウスターソースの表記もあり、このまま
プリンスソースの代わりのウスターソースとして使っても全く支障は無さそうです。
出来上がったソースかつ丼、60年以上使ってるツバサソース → サフラン
ソース → プリンスソースと名前を替えてきたウスターソースで作るのと同じ
味に仕上がったのでした。
まだ届いていないけど、高橋ソースのウスターソースは、プリンスソースと全く
同じものであるのが想像できますね、もし違ってたら、『ソースかつ丼のたれ』
をプリンスソースの代替えとして使えばいいのでしょう・・・・と安心した
次第でございまする。
ツバサソース → サフランソース → プリンスソース → 高橋ソースですね。
2023.9.22 記
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