ねずみ講


 昔から存在する、ありえそうでありえない儲け話の無限連鎖ともいえる 一種の詐欺手口です。
例えば、ある会の会員になるときに手数料10万円納めますが、それにより 勧誘資格を持ち、第三者をその会に勧誘して手数料を払わせると、その 何パーセントか勧誘者に還元される。
さらに、その勧誘した人が新たに別の人を入会させれば、またその 何パーセントかも還元される。 仮に2万円フィードバックされるとすれば、会員を5人勧誘できれば自分の 手数料はチャラとなって元手が取れることになり、それ以上誘えば誘うほど、 子が孫になって、孫がひ孫になってと、会員ループが広がれば広がるほど、 勧誘される人間が増えれば増えるほど儲かっていく・・・・という筋書きで、 ネズミ算式に増えていく事から『ねずみ講』と呼ばれるようですね。
講とは民間の金融組織の事を指すそうです。

この『ねずみ講』、最初に教祖となった親分と、初期の頃に会員になった 幹部とも呼べる親分の取り巻き連中は確かに儲かります。
しかし、末端に行けば行くほど元手の回収も不可能となり、実質は 払い損だけで終わってしまうのが世の常です。
まあ、数学的に考えれば『収束』という、事象の終焉が必ず在るわけで、 無制限に誰もが儲かる物では無いとわかるのですが、欲の皮の突っ張った 連中にはそんな先の事は見えません。だから騙されるんです。
信じるものは騙される!

 こんなわかり切ったような胡散臭い手口ですが、凝りもせずにまだまだ 沢山発生してるようです。
前様が通う、某見えない世界の不思議な学校でも、以前にも健康食品を 組織販売して、それに近いことをやっていたような気がするのですが、 最近そんな傾向が如実に強く見られるようになってきて・・・・・・(~_~;)
なんか親分が新しい授業項目を開催するらしく、その授業費がウン十万円!
そして、その授業を受けた人にだけ、第三者にその授業を推薦する資格が与えられ、 そこで受講があればウン万円が推薦者にフィードバックされるとか・・・・・(-_-;)
また、組織内である程度の資格を有する人たちに限り、特別割引きの 講習費用であって、一般向けにはさらにそれに10万円が加算されると・・・
見方によっては、自分の組織内で採れる処から素早く搾取しておこうと考えてる ようにも見られるのですが、どんなもんでしょ?
組織内である程度の資格を有する人が100人いるとして、100×ウン十万円、 主催者はやめられませんねぇ!
信じるものは騙される!!

 そもそも外国からやってきた、一子秘伝の伝承事項をお金を払えばどなたにでも 教授するという主旨で始まった、某見えない世界の不思議な学校だそうですので、 最終目的が金儲けになってるのは当然としても、ねずみ講・・・・とまでは言わないにしろ、 限りなくそれに近いやり方してると、何かねぇ〜
それでも夢中になっていて、キラキラした瞳で親分を見つめて、さっさとウン十万円の 費用を払って受講される方は沢山いるのでしょう。
やるべき事をやっていれば、お金は後から付いてくる・・・・って、考え方はダメなので しょうかねぇ?
やはり・・・・、信じるものは騙される!!!(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ


2007.5.29 記


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