BEST TAKE


 ボーナス・トラックというものがあります。
本来はアルバムに入ってなかった曲が、デジタリーリマスタリングされて 再発売になった時におまけで未発表作品が挿入されてたり、新作発表時の 限定盤で初期プレス品のみ別テイクの作品が加算されてるとか、その パターンはいろいろです。
そのアーティストのCDを買うような人なら、ほとんどがファンでもあるので、 そのようなボーナストラックは嬉しい限りでしょうけど、作品としての完成度を シビアにチェックしてみると、実際にはつまらんものが多いです。
まあ、ファンだから許せるところはいっぱい有りますけど・・・・(^〜^;)ゞ イヤァ〜

 ボーナストラックで多いのは、別テイクの曲でしょうか、他にはどこかのライブ音源 などが採用される場合もありますし、市販されてない未発表曲が付属される こともあります。デモテープからの集録なんてのもありますよね。
でも・・・、おまけがあるのは嬉しいのですが、これらの作品って、メインに 成り得なかったB級作品でしかないんですね。(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ
もし本当に良い作品であったなら、アーティストが納得できるだけの出来栄えなら、 ボーナストラックなどにせずに、アルバムの中のメイン、つまり正式な集録曲 として扱うでしょう。
出来栄えとして、おまけ程度なら許せる作品だから、ボーナストラックになるん ですよね。

 そもそもメインの収録曲も、同じ曲を何回も何回も録音して、その中で一番出来の 良いテイクを使うのが通常です。ミスがあったり雑音が入ったりすれば論外 ですし、音楽表現としてアーティストが一番納得できるものを選ぶはずです。
ですから、アルバムの中に入ってるその作品は、同時期に何回も録音した ものの中から選ばれた、ベスト・テイクでもあるんですね。
以前から、シングルカットされる曲とアルバムに収められる曲で、別テイクと いうのも多くありました。代表的なところでは『レット・イット・ビー』など、その 典型ですね。ビートルズにおいては非常に多いと思います、ネイクトなどと 呼ばれる別テイクだけで、アルバム『レット・イット・ビー』が出来上がっちゃう んですから・・・・(^^ゞ

 まあ、数多く録音した中から一番良いのを選んで、市販されるアルバム作品 やシングルカットが出来上がるわけですから、そこに集録されなかったという 事は、何かしらの不満や出来そこない部分が見え隠れしているということで、 ボーナストラックとしておまけで着いてきた事に、素直にありがたがっていても、 それはちょっと・・・・・・(~_~;)です。
言い換えれば、正式に集録されているテイクこそ、そのアーティストの その時点でのベスト作品でもあります。もしその作品について本人が 気に入らない部分などが出てきたりしたら、発表から数年後にでも再録音したり するでしょう。

 ということで、市販されてるCD等の音源は、そのアーティストの最高傑作とも いえる出来栄えのテイクであって、ましてやそれが世界の一流どころなら、 世界トップクラスのアーティストの最高の演奏を、自宅のオーディオで楽しめると いうことに相当します。
また、人によって、あるいは少人数の場合など、ライブ活動においてスタジオ 録音を上回る出来となる場合もあって、それがライブ盤での名盤となるのでしょうね。
そしていつも、そのような世界的トップクラスのアーティスト達の名演奏を それなりのオーディオで聴いてると、耳が肥えてきて、ものの良し悪しが すぐわかるようになって行くのです。それが幸か不幸かはわかりませんが・・・・ (-_-)ゞ゛ウーム

 さらに・・・・、オーディオマニアで楽器好きはもっと危険です。
演奏の良し悪しも、楽器の音の良し悪しも、どちらの面においても中途半端では 妥協しませんから・・・・・
一番始末に終えない、素人評論家に値するかもしれません。f(^^;) ポリポリ


2007.6.26 記


< Back   |to Home|   |to Second Impact| Next >