経験値


 年をとると、若い頃に持っていたいろいろな能力を失ってきます。
体力的な衰えを筆頭に、視力の劣化、集中力の欠如、持続力の低下、 新しいものへの興味など好奇心の喪失、回復力の低減とその長期化、 えとせとら・・・・・(~_~;)

 しかしながら・・・・・・、失うものがある反面、得るものもあります。
そう、若い頃からの数多くの失敗や成功例から学ぶ『経験値』、これだけは 確実に増えていってます。
若い頃であれば、どちらにしようか迷うような事例であっても、自分の経験値から 即断即決できることも多々あって、なんでそんなにすぐ判断できるの?と 問われる事もありますが、結果は100%に近い確率で間違ってはいません。
特に身をもって経験した失敗例などはそうですね、将棋ではありませんが、 同じパターンであれば3手先、4手先まで読んだ通りになっていきます。

 子供にはこの経験値がありませんから、わかりきったような事でも失敗をします。 でもこれは、失敗をするから良いんですね、親が事前に教えて、その時は 上手く凌げたとしても、本人が考えて体験して学習した訳ではないので、次の 同様の機会においては大失敗をやらかします。習うより慣れろでもあるんです。
特に、他人の意見に耳を貸さなかったり、聴く耳を持たない方は、この失敗経験が 絶対に必要です、身をもって失敗をするまで、なんでその旨意見されたのかを 知る事もありません。失敗を経験して初めて理解出来ることでもあるんですね。

  ただ・・・、1回失敗して、あるいは2度同じ失敗をして、学習すればいいのですが、 何度でも同じ失敗を重ねる方もいらっしゃいます。30代までぐらいは許せる部分も ありますが、40歳を過ぎてこれをしてると・・・・、そのような方には敬意をこめて、 『バカ!』と呼ばせていただきます。(゜O゜)☆\(^^;)

 以前に、スロッテッド・ヘッドと呼ばれるクラシック・ギターのそれと同じ形のヘッドを 持つ、ドレッドノート・スタンダード、通常は『S』と呼ばれるボディサイズのギターを 好まれる知人の方がいらっしゃいました。
その方が言うには、「ヘッドの形がクラシックギターと同じなので、ナイロン弦を張って みても良い音が出るんじゃないか・・・・・」と。
ヘッドの形は同じだけど使ってるペグが鉄弦用でシャフト径が細く、ナイロン弦では その伸び量が多すぎてチューニングが追いつかないことと、鉄弦用のボディなので、 テンションの低いナイロン弦を張っても、振動源が弱すぎて良く鳴ることは 無いでしょう!・・・・と、経験値から推察できる事をお伝えしたのですが、それでも どうしてもとナイロン弦を張られて・・・・、結果はお伝えした通りになったそうです。(~_~;)
 化学障害やシックハウスについても同じようですね。身をもって体験して、 長い期間の間に経験値を沢山積んで来ました。ですから、おおよそのお話を 聴いたり、ご本人の顔や目を見ただけでも、どの程度までダメージを受けてるか、 おおよそ想像に難くないところまで持てるようになりました。
ですから・・・、これは、ちょっと危険なレベルにまで・・・・、と感じられる方には、 それとなく専門医の受診をお奨めしたりもしてるのですが、なかなかご理解までは 得られないようです。

年寄りの意見は素直に聞くもんだだぎゃ〜(;´o`)


2007.6.25 記


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