育つものではない
とあるオフ会の中で、D−18ゴールデンエラ:身内での通称『ゲ』と、
D−18オーセンティック:身内での通称『おっさんちっく』の音の比較が
できました。
どちらの機種も同じオーナーさまのもの。
『ゲ』の方は2000年のモデルで、オーナーさまに散々と叩かれ弾き込まれ、
ピックガードは弾きキズだらけ、今回はフレットが減って消耗してしまったために、
千葉県にお住まいの、やはりこちらも仲間内で通称『魔法使い』と呼ばれる程、
完璧に修理作業をなされるお方のところで修理がなされ、他にバックブレイシングの剥がれなども見つかって、
ナット交換を含む多岐に渡る修理と調整され、その日に修理・調整完了で
帰ってきたばかりの逸品です。
これに対して『おっさんちっく』の方は、昨年の6月に新品で届き、ケースから
出されて、チューニングも1音ダウンした状態で壁に掛けられ、普段ほとんど
弾かれる事は無く、1年以上埃落とししかメンテナンスされてない、ミントな
状態の新品機種です。
この両者がライトゲージでレギュラーにチューニングされ、しかも『おっさんちっく』の
方は半年以上前の古い弦のまま、同じ弾き手でじゃら〜んとコードを弾かれると・・・
その音色の違いには、圧倒的に差があります。
Σ(ノ°▽°)ノハウッ!
アコギ関連の某大手有名掲示板にて、「この両者を店頭にて試奏したけど、
大差は無かった、これなら価格面で『ゲ』を選ぶ」旨の主旨で書かれていた
事がありますが、それを書いた人は、この圧倒的な違いが判らなかったということ
なのでしょう。
基本的な音色は似てますが、それに伴う倍音や輝くようなきらびやかさ、
まったく別物としか思えないような機種の差が、見受けられました。
おそらく、その場での音比べに居たほとんどの方が、そのように感じられた
のではないでしょうか。
しかも・・・・『おっさんちっく」の方はまったく弾き込まれていないミント状態!
片やフレット交換に至るまで弾き込まれた『ゲ』!!!
弾き込んで音が良くなるなんてのは嘘っぱちです。良いやつは、弾きこまれて
なくたって、最初から圧倒的に良い音がするんですから・・・・。
ましてや、「育つ」なんてことは有り得ませんね、ただの幻想です。
良い機種は、最初から凄い音がするんです。
音が良いとされてきたビンテージもの、作られたその当時から、物凄い音で
鳴ってたんでしょうね。
育つ事は無くても、温度湿度管理が悪いと劣化する事は有るようです。
もしかしたら、劣化していた物が普通に戻った事を、育ったと勘違いしてるかも
しれません。
そして音についての評価は、他人が言う事は宛てにはなりません。必ず御自分の耳で
お確かめ下さい。
もちろん、ここで書いてある評価も、まったくのデタラメである可能性があります。
(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ
2007.8.6 記
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