ワット


 英語で書いて、What ではなく、Watt のお話です。(^^ゞ
この場合のワットは電力の単位として用いられます。どなたさまでも、電球の表示に 40Wとか60Wとか書いてあるのはご存知でしょう。Wの前の数字が大きく なるほど明るくなって行きますが、同時に電力量W(ワット)が増えて、電気の消費が 大きくなり、電気料金も高くなります。
しかしながら、このワットについて正確にご存知の方は意外と少ないようなので、 ご参考までにこのコラムに書いておきましょう。

 電力と言えばワットですが、各家庭にある電気メーター、通称:積算電力計は kW/Hr(キロワット/アワー)で表示されてます。ヘ(。□°)ヘ エッ??
上記の電力W(ワット)との関係は・・・・・、まずはkW(キロワット)=1000W(ワット) となり、これは理解するのに問題はないでしょう。
ややこしいのは/Hr(1時間単位の表記)ですね。
例をあげると、
60W(ワット)の電球を1時間点灯させた場合、その消費電力量は60W/Hrと なります。2時間点灯させれば、60×2=120(W/Hr)ですね!
さらに、キロワット表示ですから、60W/Hr は ⇒ 0.06kW/Hr、 120W/Hr は ⇒ 0.12kW/Hr という表示になります。
もし電球を30分しか点灯させなかったら、60×0.5=30(W/Hr)であり、 キロワットで表記するなら、0.03kW/Hr となります。(^^ゞ
つまり、すべて1時間に換算して計算してるんですね。

 もうひとつややこしいのが電化製品の消費電力表示、これもW(ワット)で 記載されている場合が多いのですが、例えば100Wの扇風機の消費電力量、 この旋風機を1時間使うと、100W/Hr になるかといえば、そうはなりません。
実際にはもっと増えているんですね!('◇')?
なんでやねん?と思う方も多いかと思いますが、電化製品の消費電力は 多くはその機器の出力で表示されてる場合が多いんです。
イメージとしては、100Wのパワーが出せる扇風機であり、そのパワーを 出すためには無駄になる電気量もあるということでしょうか。
これを専門用語で力率(りきりつ)と呼んでます。
電球や電熱器などではこの力率がゼロで、消費電力量はその数値のまま ですが、モーターやトランスなどを使った機器では、0.05〜30%程度までの 力率による影響があり、数値表示と実際の消費電力量が一致しません。
機器によっては、kVA(キロボルトアンペア)と書かれてるものが有って、この 場合は消費電力量と一致します。

 この系統のお話、書けば切りが無いのですが、ややこしくなるのと、こちらのボロが出ない 範囲で、とりあえず終わりにしておきましょう。
もしかしたら続きがあるかもしれません。(~-~;)ヾ(-_-;) オイオイ


2007.10.12 記


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