オーディオの衰退
家電製品の量販店にてオーディオコーナーを覗いてみると、ロクなものが置いてありません。
ほとんどがミニコンポであり、稀にBOSEのシステムセットや、大手メーカー品による5.1chの再生用の
トールボーイ式のセットがある程度です。
もうすっかりピュア・オーディオというものを、店頭では見かけなくなってしまいました。
昔はどこへ行っても、JBLの4311くらいは置いてあったんですけどねぇ〜(^o^)
量販店に限らず、馴染のオーディオショップへ行っても在庫品と呼べるものは
ほとんど置いてなくて、今ではすっかり受注してからの取り寄せだそうな。
昔のオーディオブームの頃、壁一面に高く積まれたスピーカー群はどこへ行ったんで
しょう。(>_<)
ブックシェルフ、フロアータイプといろいろ置いてありましたが、今じゃそのブックシェルフ
タイプ1個分の、ミニコンポばかりですからね。
デジタル技術と半導体技術の進歩で、システムとしての軽薄短小が実現されましたが、
小さくて音が良いというシステムコンポはめったに存在しませんし、あったとしても、
それなりに高価です。(^^ゞ
数万円で一式全部揃うような装置は音が出るだけのものであって、けっして音楽を
良い音で存分に楽しむための物ではありません。
店頭で見かけるのがこのような装置ばかりであるという事は、今、各家庭には
まともなオーディオ装置を置いてある家が少ないということでしょうか?。
どこの家庭に行っても、一応音が出るだけのオーディオで、音の良し悪しなんて
さっぱりわかってない状況・・・・それが実際なのでしょうね?
日本の住宅事情が大いに影響してるのも確かですが、なんか寂しいですね。
音楽として十分に楽しめるCDなどのミュージックソースは沢山発売されてますが、
それを自宅にて、悲惨な音質で聴いてるのはいけません。
まともに作られた音楽ソースは、とても音が良いのです。
もし音が良いと感じないCDなどがあったら、ミニコンポ環境で育って、音の良し悪しが
わからないエンジニアやミュージシャンが製作されたCDなのでしょう。
1950年代、1960年代の真空管しか無かった時代でも、驚くほど音の良い
レコードは沢山あります。現代の技術で、それと同等以上の物が作れないはずは
ないのです。
もし昔のレコードより音質が劣ってるとしたら、それは製作する側の人間が、
本物の楽器の音からかけ離れ、安易なデジタル装置による簡易的な音ばかり聴いていて、
良い音のする再生装置から離れた生活に慣らされてしまったので、良い音に対して退化してしまって
るから・・・・としか考えられません。
オーディオだけでなく、人の感性も衰退しつつあるのでしょうか。???(~_~;)
2008.2.28 記
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