審査員


 アコースティックな楽器に限定される往年のカバー曲、アマチュアの演奏による コンテストがあり、車で1時間掛けて観て来ました。
テープ審査による予選があり、それを通り抜けた12組による生演奏での 本選会、審査員はなんと会場でそれを聴いている私たち、約400人の 観客全員と言うのです。
応援団による組織票防止の為に、観客は良いと思う演奏者を必ず3名選ばなければ ならず、1名や2名だけの記載や、同じ演奏者番号を2回記載しても無効と、 自分達が応援する出場者以外でも、客観的に良いと思われれば票が集まる 審査方法でした。

 世間の音楽レベルについて、リサーチも兼ねて適当に聴いてるだけの つもりで出かけたのですが、自分が審査員となるとついつい力が入って しまいます。(^^ゞBR> 年齢相応に音楽に関する経験値も豊富ですし、耳も相当に肥えて来てますので、 かなりシビアーに、各位の演奏を聴いてしまいました。

 特に感じた事として、アコースティックギターの伴奏を内蔵されたピックアップ だけに頼ってそのまま拡声すると、悲惨な音にしかなりません。
演奏スタイルに合わせた音の調整は必要でしょう。増してやアマチュアの 演奏家が所有するギターのピックアップは、人それぞれで千差万別ですから、 シールドを突っ込んでそのままPAに通せば良いってもんじゃないです。(~_~;)
低音と高音のハーモニックスがカットされた汚い音が、ワ〜ンワ〜ン迫ってきたんじゃ たまったもんじゃありません。
比較するとピックアップを使わない方達の演奏音は凄く綺麗でした。
ちゃんとアコースティックギターしています!

 とりあえず5点満点で出演者別に得点を付けることにしてみましたが・・・・。
ついついシビアーに聴いてしまうと、チューニングのズレや音の消し方 なども耳につきます。コードストロークしてだらしなく鳴らしっぱなしにしてたり、 テンポが変化したりも減点対象です。
ピアノの音にもうるさくなってますので、タッチや、響かせ方がよくわかりますし、 さらにはアレンジでも、ワンパターンの通しでは得点が伸びません。
いやな観客ですね、私って!"r(^^;) ポリポリ

 おおよそ3〜4点が続いて、トップ3を選ぶとしたら4点の中から誰かかな?と 考えていた終盤、それまでとは一線を隔す出演者がいらっしゃいました。 自分の採点でも唯一の5点です。
それまでとは次元が違います、グランプリは彼らに間違い無いでしょう。

 一通りの出演者の演奏が終わり、審査結果を提出したところで会場を後に しましたので、当日の結果がどうなったかはわかりませんでしたが、翌日 ホームページで確認したところ、グランプリは予想した通りの結果でした。

 総じて、昔にあったヤマハのポプコンの地方大会のような感じでしょうか? 次のステージに進むグランプリに輝く出場者は、格の違いを見せつけるような 感じで光っていたのと同じようでした。
主催が県レベルなのでこれで終わりですが、日本全国の都道府県で同じ事をして、 甲子園大会じゃ有りませんけど、それぞれの1位が争う全国大会規模になったら 面白いかもしれませんね。
そんな大会の審査員、やってみたいです。(^^ゞ


2008.3.24 記


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