解説 or 怪説


 『娘が緊急入院した日からの5日間、毎日病院に通ったその母親(前様)は、 リン酸エステル入りのワックスや、消毒薬、殺虫剤等が散布された院内で、 化学物質の曝露による影響を受けたのか、視野狭窄、視力低下、血圧低下、 思考力低下、筋肉痛、手足の痙攣、メンタル面では鬱症状と、初日から約2週間の期間、 典型的な有機リン中毒によるとみられる不定愁訴だらけで絶不調でした。
通常ならグルタチオンの服用で回復していくのですが、曝露量が多すぎたためか 時間が掛かりました。
自分も筋肉痛や、足に軽い痙攣症状が出てましたので、ワックス等に含まれる有機リンの 影響かと思います。 』


 上に記載した文章は、友人に宛てたメール内容に、一般的になるように加筆訂正した ものです。
そして、その内容は・・・・・・
感の良い方ならすぐにピンと来るかと思いますが、化学物質過敏症(化学物質障害)の 各症状と、その原因、ならびに対処方法が例として書かれており、医療に従事 されてる方であれば、薬の処方についてもご理解いただけるよう記載してあります。
つまり・・・お医者様にわかって欲しくて書いた文章・・・・なんですよね。

 専門用語が並んでるので一般には理解しづらいかもしれませんが、それらをいくつか 解説、あるいは怪説しておきますと・・・・

・曝露(ばくろ)
 肺・腸管・皮膚といった生体の外界との境界面が物理的・化学的作用因子(ここでは化学物質)と接触することです。

・視野狭窄
 視野が狭くなったり、一部欠けたりすることを言います。

・不定愁訴
 何となく体調が悪いという自覚症状を訴えるが、検査をしても原因となる病気が見つからない 状態を指します。

・グルタチオン
 一種の解毒剤です。体の代謝機能にかかわる酵素を活性化させ、毒物の代謝を促進します。 そして、中毒症状をやわらげ、体の回復を助けます。

 ・・・とまあ、こんなところでしょうか、ご参考まで・・・・という事で!
症状だけを訴えてると、神経系統に影響を与える的外れな薬を処方されてしまい、より悪化して しまう危険性もあります。
この病気については、自覚して理解していないと、絶対に快方には向かいません。
また、体調不良として動けない方向に出るならまだ良いのですが、精神面に出て他動になったり、 凶暴になったりすることもあります、こちらは一般には理解されないでしょうから、病気とも 思われないでしょう。
この他に、四十肩や五十肩など、やたらと神経が過敏になる場合なども同様かと 思われます。
上記のような症状が出たら、とりあえずは解毒!・・・・・が必要です。



2008.12.1 記


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