モニターSP


 最近のライブステージでは、演奏者の前に必ずと言って良いほど、 演奏者に向けて斜めに傾斜したスピーカーが置かれてますが、この モニタースピーカーと呼ばれるものの存在、本当に必要なのでしょうか?

 度々、話の引き合いに出しますが、例えばクラシック・ギターのソロ・コンサートの 場合、ギターの音を拾うマイクすらなく、当然モニタースピーカーも置いてありません。
また、ソロでなくてオーケストラによる大人数の演奏の場合でも、同様に何も置いて ありませんが、演奏してる彼らが何か不自由を感じてるかといえば、そんなことも ないでしょう。

 ところが、アコースティック・ギターによるインスト系音楽のライブ等では、 ギターにピックアップが仕掛けられ、演奏者が一人のソロ演奏でもモニター スピーカーがしっかり置いてあったりします。
大人数での演奏ならともかく、ソロ演奏でモニタースピーカーってのも何か 変な感じですけどね。

 大したPA(SR)もなかった昔に眼を向けてみますと、このモニタースピーカー というものは存在してません。
有名なところでは、かの大御所、ザ・ビートルズ、存在する録画映像等から ライブの様子を伺う限り、あの絶叫ともいえる大歓声の中、モニタースピーカーなしで 演奏されてましたね。おそらく、ドラムス担当のリンゴなんか、他のメンバーが演奏する 音がまったく聞こえてこない中、必死にビートをキープしながらドラムを叩いてたんじゃ ないかと思えます。
アコースティックな演奏ではPP&MやS&G、当然ピックアップもない時代ですから、 マイクによって集音するだけで、アコースティックギターを主体とした素晴らしい ライブ演奏を聞かせてました。そしてそこにも、モニタースピーカーの存在は ありません。

 もしかしたら最近のステージ演奏は、モニターというものに頼りすぎなのでは ないでしょうか?
演奏がフィードバックされるので、ステージという場所に居ることを忘れてしまい 緊迫感がなくなってるのかもしれません。
もし、モニターがなければ、演奏者は全体のバランスを感覚で覚えながらの 掛け合いで、演奏しなければならないわけですからね。
また、このモニターの出現により、楽器のマイク集音にハウリングとして 影響してきたのも確かです。それはそうですよね、演奏者に向かって音を 浴びせてるのですから・・・・・。
実際のところ、モニターがなくてもハウリングは起こりますから、モニターが あったら尚更です。
この際だから思い切ってなくしちゃいましょう!(°0°)ヾ(-_-;)オイオイ

 たぶん・・・・・メインスピーカーからの音って、前方に行くだけとは限りませんし、 スピーカーの後ろに居てもそれなりに音は回り込んできますので、よほどの 大編成でもない限りは、必要なものではないのでしょう!
大編成とはいえ、クラシックのオーケストラでは使っていませんものね。


そういえば最近は・・・・・、イヤホン方式でモニターされてますよね。(^_^;)


2009.5.27 記


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