トランス状態


 音楽を聴くときに、軽くアルコールを体内に取り入れて楽しむと、よりいっそう 敏感にその真髄を感じ取れたりしますが・・・・・・。
元来、アルコールやタバコは、神事や祈祷で使われてきたもの、どちらも感覚を 麻痺させる、あるいは陶酔したトランス状態にさせるという意味では共通項があります。
おそらく一種の『薬』であって、これにより普段は感じない第六感を敏感にさせたり、 日常の生活にある人間的な部分を麻痺させたりして、神事に臨んだのでしょう。
なので・・・・軽く酔っ払うと、その感性が研ぎ澄まされるようで、音楽を聴いて より感情が動きます。生演奏に限らずに、LPやCDでオーディオという再生機器を通しても、 録音された名演奏を聴いて、背筋がぞわっと・・・・は当たり前で、涙が流れることもしばしば です。素面で聴いていたのでは、何も感じない部分でも、感性として感じられるようになって ますよね。
大して才能の無い、聴く側の立場でしかない自分でさえこうなんですから、才能豊かな、 元々感性の優れたプロのアーティスト達はどうなんでしょう?
キース・ジャレットの『ケルン・コンサート』、すべて即興演奏で本人が唸りながら ピアノを弾いてますが、まさにこれトランス状態なんでしょうね。


 邦題:ケルン・コンサート
 演奏:キース・ジャレット
 ECM 1064/65 ST (西ドイツECM)


 前様が通ってた、某妖しい世界の学校の先生も、「これを聴け!!!チャネリングして、 トランス状態で、即興音楽を奏でている。この音楽は、神と繋がっている。」・・・・・・・と、 のたまわったとか・・・。
しかしながら、学校に設備としてあるしょぼいオーディオ装置でCDを聴かされた ものだから・・・・普段からJBL4344でその神の音を聴いてる前様にとっては、悲惨な音と しか感じられなくて、あまりにゆがんだ、貧しい音色に、耳をふさぎたくなっていて 拷問のようであったとか?・・・・o(>< )o?
そんな酷い音を素面で聴かされては、繋がるものも繋がらなくなっちゃいます。
いくら演奏が良くても音が悪ければ、その魅力は極端に低下しますし・・・・。
演奏の良し悪しだけで済むなら、ストラデ・ヴァリウスなんて楽器は必要ないでしょうからね。

 まあそんな訳で、家で音楽を聴く時はワインでもチビリチビリとしながら、至上の楽しみを 味わうことが多いのですが、ついつい飲みすぎてしまうと、夢の中でのトランス状態!
ホワイトアウトしてしまって、意識を失ってることもしょっちゅうです。
まあそれも幸せなんですけど・・・・・・・。(^〜^;)ゞ イヤァ〜


2009.6.16 記


< Back   |to Home|   |to Second Impact| Next >